灰谷兄弟の姉

． ページ40

竜胆side








「あ、あの、り、りんど…？」








「なあに」







「すごく恥ずかしいんだけどこれって本当に合ってる？」









俺だって初めは真面目に教えようとしてた





だけど明らかにAが悪い









ストレッチするごとに、一々あんな声出されて我慢できる男の気が知れねえよ








「当たり前じゃん、2人1組じゃないとできないやつ知らない？」







実際こんなトレーニングあるわけないけど







「し、下の人はこんな恥ずかしい姿勢なの？」








「そうだよ、こうやると股関節痛くなるでしょ」








適当な理由をつけ、持っていた足をさらに上げようとする








「い、痛い」







上から見下ろすAの姿はまさにあの時の感じと一緒



やばい、理性が飛びそう







「で，上の人も鍛えられるように腰を上下に動かす」






「それって本当…？」









潤んだ目でこちらを見つめてくる








こんな時に俺の理性を刺激してくるのはやめてほしい









「あぁ…このまま…









襲いたい…」






思わず心の底から思っていた言葉が口に出る

．→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す