#6 ページ6
「ルルちゃん！私、子供が出来たのよ！」
「キキョウさん、またですか…？」
「あぁ！なんて名前にしようかしら！！産まれたら毒に慣らせないと！」
彼女はキキョウ=ゾルディック。
これは現在より12年前のことである。
顔には機械式ゴーグルを装着しており見えるのは目より下のみ。
素顔を知っているのは極わずかだろう。
よくヒステリーを起こしがちである。
そんな彼女ともうすぐ産まれてくる子供についてを話している。
「そうだルルちゃん！あなたが名前を決めてちょうだい！」
「え、私がですか…？んー…。」
長男がイルミ、次男がミルキ。
まるでしりとりをしているかのようだ。
なら始まりは【キ】からにしよう。
「…では、”キルア”って名前はどうですか？」
「キルア…いい名前ね！キルアにするわ！」
こうして私はキルアの名付け親となった。
キルアはこの事を知らないだろう。
数ヶ月が経ちキキョウに陣痛が訪れ、キルアが産まれた。
キキョウは嬉しさに満ちており、私もキルアが産まれてきたことに喜びを感じた。
だが暗殺一家は甘くない。
産まれてからほんの少し痺れる程度の微弱な毒から慣れさせていき、立てるようになってからは拷問が始まった。
最初はキルアは拷問に慣れていないため泣いてばかりいた。
「キルア、また泣いてるの？」
「ルルっ…！だって痛てぇし。」
「大丈夫、キルアならその内慣れてくるさ。君はシルバさんと同じ用紙を持っているから周りからは大切にされるはずだよ。」
「ふーん…。」
「今は休憩中だろう？少し私と遊ぼうか。」
「ほんとか！？よっしゃ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：noir | 作成日時：2020年5月22日 19時
