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「ヒソカは豚捕まえれたの？」
「もちろんさ★早く料理作らないと不合格になってしまうよ？♦まぁ、ルルにとってはかなり難しい課題だね♦」
「どういうことヒソカ。」
イルミは無表情の顔をヒソカに向けて聞いた。
確かに私には難しい試験だな。
「イルミは知らないのかい？♦ルルは料理が驚くほど苦手なんだよ♥」
「そうなんだよね。」
「ふぅん、意外だね。」
「まぁでも、この試験は合格者一人でも出るかわからないほど難しいよ。」
そういうことだとでも言いたげな顔をする2人の顔を見て私は思わず笑みを零した。
「顔に出てるよ2人とも。結果は自ずとわかる。とりあえず戻ろうか。」
そう言い私は歩き出すと2人も後をついてくる。
2人とも念をうまく使いこなせているようだ…。
まとっているオーラがとても濃い。
成長するのは早いもんだな。
「ヒソカ。」
「なんだい？♦」
「何でルルのこと教えてくれなかったわけ？ていうか俺ヒソカとルルが知り合いってのも今知ったんだけど。」
「教えなかったからね♥」
イルミはいつも無表情な顔を、少しだけ歪ませたのを見たヒソカは満足げ笑った。
「あ、私豚捕まえてない。」
「ボクのを分けてあげるよ♥」
「ありがとう。」
そして受験生は見事豚の中で一番凶暴なグレイトスタンプを捕らえ、丸焼きにしていた。
私は念の1つ、“円”を周囲に広げ、私たちを見守っていると思われる人物を探した。
「いた。」
見つけたその先にいたのは先ほど話したサトツだった。
サトツは私に見つかったのに気づいていたようだ。
「まさかここまで円の範囲が広いとは。さすがルルさんですね。」
感心するサトツに私は電話のお願いをジェスチャーで伝えた。
それが伝わったのか、頷いた彼を確認した私は料理の方に視線を戻した。
いまだに合格者はゼロ。
受験者は丸焼きばかりを持っていき、ブハラは合格を出すがメンチが不合格を言い渡すため合格者が1人も出ないのだ。
ゴンたちも苦戦をしているようだった。
「さて、こちらも始めるとしよう。」
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作者名：noir | 作成日時：2020年5月22日 19時
