#22 ページ22
それから日が経ち、ルルは何年も放っていた昔からの知人に会いに行くようになり、仕事に出かけることが多くなった。
元々知人から依頼を受け仕事をしていたらしいが、流星街に言ってから依頼を受けるのをやめていたらしい。
知人に会って帰ってきた時はいつもため息をついていたが、ボクの顔を見ると微笑んで「ただいま。」と言っていた。
ルルは数年一緒にいるが見た目は変わらず、その代わりボクは歳を重ね、ルルを手伝おうと仕事を始めた。
ボクは1人でも生活ができるようになり、今日も強そうなやつを殺して回り、家に帰っては仕事から帰ってくるルルを待った。
こんな日常が続けばいいと思っていた。
だけどルルはボクに別れの話をもちかけた。
「え、今なんて…？」
「もうヒソカは1人でも生きていけるから私はこの街から去ることにした。」
「だったらボクも…。」
「それはできない。私はこれから危険な仕事が増えていく。ヒソカを巻き込むことになるかもしれない。」
「ボクはそれでも構わない。」
ボクはルルと一緒にいれればそれでいい。
だけど何を言ってもルルは考えを変えなかった。
「ごめんねヒソカ。私も連れて行けるなら連れていきたい。でももし危険なことが起きた時ヒソカを庇いきれるか分からない。私はどんなに傷ついても何とかなるけどヒソカは違う。死んだらアウトだ。」
「でもボクはそんな簡単には死なない。」
「わかってくれ。私はヒソカが死んだら悲しい。だから1度お別れだ。大丈夫、これで最後じゃない。きっとまた会える。」
何を言ってもルルは意見を変えない。
ボクが弱いからルルはボクを置いていく。
なら強くなればいい。
ルルは荷物をまとめ、僕の元から消えた。
いつも遊ぶ時に使っていたトランプを置いて。
「ルルを守れるくらいボクは強くなる。次はもう離さないからね、ルル…。」
そして現在、ボクは念を覚え強くなり、ルルと再開することが出来た。
「ルルはボクのものだ♦誰にも渡しはしない…❤
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：noir | 作成日時：2020年5月22日 19時
