不老不死 (ページ15) - 小説/夢小説

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#15 ページ15

_________あの時ボクはまだ9際の子供だった。

ボクは自分の容姿を自覚出来ている。
だから人身売買をする奴らに絡まれることが多々あった。
最初は返り討ちにして相手を殺していたが、今回の敵はなかなか手強かった。
そして僕は捕まってしまった。

「こ、ここは…。」

「目が覚めた？」

初めて見た時綺麗だ、と思わず見とれてしまった。
目が覚めたと同時に見えたのは、思わず目をつぶってしまいそうな眩しい金色の髪、ボクと同じ金色の目。
容姿は誰もが見ても美形と言うほどだった。
なぜそんな人がここにいるのだろうと思い、周りを見るとボクは牢獄のようなところに入れられていた。

「そうか、僕は捕まったんだね。」

「そう、そして私は君の監視役、君名前は？」

「聞いてどうするんだい？」

「どうするって…仲良くするに決まっているだろう？」

どうかしてるのだろうかこの目の前にいる女は。
ボクは仮にも監視対象なのに仲良くする？
理解できない。

「ボクは監視対象だろう？仲良くしてメリットがあるのかい？」

「君はメリットがない人とは仲良くしない人なの？」

「ボクはメリットがない人間と仲良くしても意味が無いと思っている。」

「そうか…私は別にそんなもの気にしない。仮にもしも、その人と仲良くしたら自分が危ない目にあうってデメリットがあったとしても、私はその人を気に入ったのなら仲良くするよ。」

「なんでそこまでして仲良くしようとするんだい？」

「さっきも言っただろう？私が気に入ったからだ。」

彼女はどうやら相当変わっているようだ。
自分が危ない目にあうのに気に入ったという理由だけで危ない道に行くというのか？
ボクだったらそんな相手すぐに殺してしまう。
ボクは闇でしか生きていけないのだから。

「あなたは変わっているんだね。」

「ふふっ。変わっているか。たしかに変わっているな、自分でもそう思う。」

それで君の名前は？
そうまた聞かれ、ボクは【ヒソカ】と名乗った。
彼女は「いい名だ。」と言い自分のことを【ルル】と名乗った。
これがボクとルルの出会いだった。