destiny (ページ15)

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Your side

これまで追いかけてばっかりだった恋愛。

西島さんとはまだ出会って間もないけれど、私のことをどれだけ大切に想ってくれているかよく分かる

まだこの感じに慣れないけれど、この人の恋人になることができたら、きっと幸せなんだろうなとぼんやり想像している自分がいた

あんなに好きで仕方がなかった元彼のことを考える時間も減り、今では思い出すことも少なくなっていた。

西島さんのおかげだ。

こんな素敵な人が私のことを想ってくれているなんてまだ信じられない

西島さんとのおしゃべりは本当に楽しくて、

お仕事のこと、グループのこと、

いろいろなことを話してくれた。

私のこともたくさん質問してくれた

西「Aちゃんっていくつ？」

「25です」

西「若いな～～

俺なんて33だよ？おじさんじゃん(笑)」

「え！同じくらいだと思ってました…」

西「ほんと！？素直に喜んじゃうよ(笑)」

西「俺、仕事柄バタバタすることが多いんだけど、Aちゃんといろんなところ行きたいし、もっと知りたいって思うんだ。

って、ごめん。付き合ってもないのに(笑)

今日も食事行けるっていうだけで舞い上がってて…
なんか恥ずかしいな」

「そんな風に思っていただけで本当に嬉しいです

あんなに辛かったのに、西島さんのおかげで少しずつ立ち直れています。

こんな素敵な方に……その…ひ、一目惚れって言ってもらえて、最初は本当にびっくりしたけど、今は喜びの方が大きいっていうか…えっと、その…」

西「ゆっくりでいいよ」

「そんな風に待ってくれるところとか、これまでは追いかけてばかりの恋愛だったので、慣れなくて、ドキドキしてる自分がいます。

まだ前のことを完全に忘れられたわけではないので、西島さんへの気持ちがハッキリするまで、待っていただいてもいいですか？

すみません。こんなわがまま言って。」

西「嬉しいよ。向き合ってくれて。

俺の方こそ振られた直後で傷ついてるAちゃんに一目惚れって言っちゃって、困らせてるんじゃないかって。申し訳ないことしたなって思ってたんだ。

気持ちがハッキリするまでもちろん待つよ。

たとえ振られたとしても、絶対振り向かせるけどね」

そういって西島さんは素敵な笑顔を見せた

西「これからは俺が追いかけるから。

もうAちゃんが追いかける恋愛は終わりだよ。」

そういって西島さんは微笑んだ

嬉しくて、心がポカポカした