番外編【3人で】 ページ5
灰崎「…おい。」
『ゔ！？…灰崎か！』
休日。灰崎はランニングに行こうとしていた。そこで入口に誰かいるのが遠くに見えた。近づくと、私服のAがいた。スマホを見ていて、灰崎に気づいていない。話しかけるとAは驚いて顔を勢いよく上げ、灰崎だと理解すると笑いながら話した。灰崎は黙り、ジッとAを見てから口を開いた。
灰崎「…そんな格好して…どっか行くのか？」
『うん！』
灰崎「…どこだ？」
『うーん…ゲーセン…とか？』
灰崎「なんで曖昧なんだよ。」
『行くとこはお任せしてるから〜。』
灰崎「…誰と行くんだ？…西蔭か？」
『西蔭くんじゃなくて…。』
そこまで言いかけると、Aは何かに気づく。そして灰崎の後ろの方に笑顔で手を振った。
『来た〜。』
灰崎も振り返り、Aの見ている方を見る。そして…
灰崎「！」
灰崎はその人物を見て驚く。
ヒロト「！？…なんでコイツいるんだよ。」
吉良 ヒロト。灰崎と同室であり、同じポジションのヒロト。2人共、予想していなかった人物に驚く。
灰崎〈コイツ(ヒロト)と行くのか！？〉
ヒロト〈なんでここにいるんだよ！？〉
そして2人はそう思いながら、火花を散らしていた。そうとも知らずにAは呑気に話し出す。
『ヒロトと行くんだ〜。』
ヒロトの方を見ている灰崎の隣に立って微笑む。灰崎はヒロトとAを交互に見た後…
灰崎「コイツとどこ行く気だ。」
そう問う。
ヒロト「ﾌﾝｯ…どこだっていいだろ。」
ヒロトは顔を逸らして素っ気なく言う。すると灰崎は何か考える。Aが頭に？を浮かべていると、灰崎が口を開いた。
灰崎「俺も行く。」
ヒロト「はぁ？」
ヒロトを見てそう言った。
灰崎「いいか？」
次にキョトンとしているAの方を見て、聞いた。Aはそれに対してヒロトの方をチラチラと見ながら言う。
『私はいいけど…。』
灰崎「だとよ。」
ヒロト「…ﾁｯ」
Aの返事に灰崎はヒロトに言う。ヒロトは不満そうに舌打ち。
『多い方が楽しいかなって…。』
小声で言う。それに対してヒロトは…
ヒロト「…勝手にしろ。」
灰崎に言った。そして灰崎はAに準備してくる事を伝えて部屋に向かう。
ヒロト「邪魔すんなよ。」ﾎﾞｿｯ
ヒロトの横を通り過ぎる時、灰崎に言う。それを聞いて灰崎は止まり、ニヤリとする。
灰崎「…それはどうだろうな。」ﾎﾞｿｯ
そう返すと、部屋まで走って行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にぃむ(プロフ) - ルビーさん！コメントありがとうございます！不定期ですが、更新頑張ります！！ (2月23日 17時) (
レス) id: 03b25cf4eb (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 続き楽しみにしてました！頑張ってください (2月23日 14時) (レス) id: 61de2e3e14 (このIDを非表示/違反報告)
みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (9月25日 20時) (レス) @page37 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
愛理 - 続きください めっっっちゃ気になりますo(^▽^)o (2023年3月17日 18時) (レス) @page10 id: 23b82dde48 (このIDを非表示/違反報告)
BLACK(プロフ) - 続きお願いします！めっちゃ気になります！！！！ (2022年2月11日 19時) (レス) id: 276e61e281 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にぃむ | 作成日時：2021年6月27日 1時
