【イナオリ】イナズマジャパンの天使ちゃん season3

番外編【3人で・続】 ページ9

『ﾌﾝﾌﾌｰﾝ♪』

Aは鼻歌を歌いながら帰路についた。スキップしながら進んでいく。それを灰崎とヒロトは後ろをついていく。カフェを出てから、いろいろな場所で買い物をしたり遊び、もう陽が沈みかけている。Aは大好きなゲームセンターで楽しめたので上機嫌なのだ。そのまま無事にキャンプに着いて部屋に戻ろうと、廊下を歩く。灰崎とヒロトはAを送っていくために、今度は両隣に移動して歩く。Aの部屋の前に着くと、Aは振り返る。

『ヒロト！誘ってくれてありがとう！灰崎も！楽しかったよ！また行こうね！』

そう2人に言うと灰崎とヒロトは赤面し、そっぽを向いて“おう”とつぶやいた。すると“そういやぁ…。”と何か思い出したように、灰崎が自分のバッグを漁って、何かを取り出す。そしてAの前に出した。

灰崎「お前、欲しがってただろ？」

『あ！え！すごーい！とったの！？』

灰崎が取り出したのは、掌サイズのハムスターの人形。ひまわりの種を持ったハムスターの人形がゲームセンターにあり、Aはそれが欲しいと数回挑戦した。だが、お金を使いすぎる前にと諦めていたものなのでAはとても喜ぶ。

灰崎「俺、あーいうのは得意だからな。すぐ取れたぞ。」

『灰崎…！ありがとう！すっごく嬉しい！』

Aはそれを受け取って、灰崎に微笑んだ。

灰崎「ﾌｯ…。」

その笑顔に灰崎も笑った。

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