EP39【護衛役】 ページ42
微笑むAの隣に座る西蔭。何故笑うのか分からず、聞く事にした。
西蔭「なんで笑ってるんだ？」
『え？…なんででしょーね。』
また“ふふっ”と笑った。
西蔭「？…出場が楽しみなのか？」
『あ。』
様々な事に気を取られていたので、自分が後半から出場予定だと言うことを忘れていた。ワクワクして、昂っていた気持ちが急降下。
『…チガウヨ。』
西蔭「は、はぁ？」
目を逸らしながら青ざめた顔で答える。“なんなんだコイツ”と思いながらも深く探る必要はないかと聞くのをやめた。そんなやりとりをしているとﾋﾟｰっと笛の音が聞こえ、試合が始まった。Aは青ざめた顔が治ったが、緊張した顔つきで背筋を伸ばした体制になる。
西蔭〈…本当に読めない。〉
Aは表情が豊かだが、何を考えているのかイマイチ西蔭にはわからない。
西蔭〈ばかなのか、あほなのか、なんなのか…。〉
真面目にそんな事を考える西蔭。それを察知したAは…
『…西蔭くん、今失礼なこと思ったでしょ。』
口にでていた。ジト目で西蔭を見る。
西蔭「…はい。」
隠さずに答える西蔭。
『え、ちょっと、そこは嘘でも否定してよ！』
西蔭「嘘をついたら“嘘つかないで！”というと思ったんだ。」
『そんなこと…！言うね。』
否定しようとしたが、それを言うのが自分だと思い、否定出来なかった。
『…なんか緊張解けちゃった。』
西蔭「それは…よかった？」
『うん、ありがと。西蔭くん。』
西蔭「っ！」
西蔭はふわりと笑うAの顔は可愛らしいことに気がついた。今までそのように考えないようにしていたが、この笑顔は多くの人を魅了させる。…自分も現に魅了させられたのだ。
西蔭〈…俺はただの護衛。俺はこの人のただの護衛。野坂さんが帰ってくるまでにお守りしなければならない…それだけだ。〉
自分に暗示をかけて心を落ち着かせる。だが、どうも心臓は高鳴りをやめない。大きく深呼吸して目線もフィールドに向けて、Aのことを考えないようにした西蔭だった。
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愛理 - 凄く面白いです 更新頑張ってください (2023年3月17日 16時) (
レス) @page50 id: 23b82dde48 (このIDを非表示/違反報告)
にぃむ(プロフ) - 明日香さん» ありがとうございます！私的にもタツヤを推しているので絡みを入れました！これからも色々と絡んでくるので楽しみにしていて下さい！ (2021年5月6日 18時) (レス) id: 03b25cf4eb (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 作品読ませていただきました。凄く面白く先が楽しみです。特にタツヤとの絡みは嬉しさで叫びそうになりました(笑)これからも更新頑張って下さい。応援しています。 (2021年5月5日 21時) (レス) id: c2c1adce1e (このIDを非表示/違反報告)
にぃむ(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです！今後も忙しくて夜の投稿が多くなると思いますが、毎日投稿頑張りたいと思います！待ってて下さい！笑 (2021年4月21日 17時) (レス) id: 03b25cf4eb (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - すごく面白い！更新頑張ってください！！正座待機してます！ (2021年4月21日 15時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にぃむ | 作成日時：2021年3月24日 18時
