EP22【下手】 ページ25
『へぇ〜。』
灰崎「他にわかんねーとこあるか。」
サッカーのルールなどの説明を教わること約1時間。大体のことはわかってきた。
『そうですねぇ…あとはやってみないと…。』
灰崎「お前、MFだったよな？」
『あ、はい。』
ヒロト「なら、最初はドリブルを練習しとけ。あとはブロック練習もしときゃなんとかなる。」
灰崎「初心者なら試合に出んのはまだまだ先だろうな。」
ヒロト「出た時は俺に任せとけばいいんだよ。」
灰崎「ハッ！コイツじゃなくて俺にしとけ。」
ヒロト「俺だ！」
灰崎「いーや、俺だな！」
ヒロト・灰崎「「〜〜〜〜〜！」」
《け、喧嘩始めちゃったよ…。どうしようかなぁ…。》
『…あの、やっぱり今から少しだけ練習しません？』
その言葉に2人で喧嘩をやめて、Aを見る。
ヒロト「いいなそれ。」
灰崎「よし、行くぞ。」
そう答えて、部屋を出て行く。
《7:30頃から朝食だから本当に少しだけれど…。少しでも練習しなきゃ。》
_______________
ヒロト「じゃあ、まずドリブルだ。」
灰崎「あそこのコーンをまわって戻ってこい。」
屋内の練習場に来て早速準備した3人。少し離れたところにコーンを立てて、ドリブルの練習から入る。
『が、頑張ります。』
ヒロト「始めていいぞ。」
Aは頷き、ボールを蹴る。
ﾎﾟｰﾝ
ボールは斜めに飛んだ。
『あぁ〜！』
走って追いかける。そしてそこからゆっくりドリブルを始める。
《あ、焦るな！ゆっくり、丁寧に…！》
コーンを回ってドリブルをしてやっと元の位置に着いた。
『つ、ついた！』
ヒロト「…まあまあじゃね？」
灰崎「遅い。」
『えぇ！？灰崎くん辛辣だね！？』
灰崎「本当のことだっての。」
『うぅ…ひ、ヒロトさんも本音は…。』
ヒロト「…本音はヘタクソ。」
『ｶﾞｰﾝ』
膝、手の順で地面につく。
灰崎「お前サッカーできねぇのに代表に選ばれたのかよ。」
『！！』
灰崎の言葉が心に突き刺さる。
『…私だって、なんで選ばれたのかわからないんです。日本にはもっと私なんかよりサッカーの上手い人がいるはずなのに…。私がいたって…何も…。』
“何も心配ない。”そう言おうとした。なんせ、自分がいなくても世界一になるのは自分がよく知ってる。そういう事実がある。逆に自分がいて変わってしまったらそれこそ嫌である。監督は私を助けてもらうと言ったが、なんのことかもわからない。そんな思いで手をついたままギュッと握りしめる。
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愛理 - 凄く面白いです 更新頑張ってください (2023年3月17日 16時) (
レス) @page50 id: 23b82dde48 (このIDを非表示/違反報告)
にぃむ(プロフ) - 明日香さん» ありがとうございます！私的にもタツヤを推しているので絡みを入れました！これからも色々と絡んでくるので楽しみにしていて下さい！ (2021年5月6日 18時) (レス) id: 03b25cf4eb (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 作品読ませていただきました。凄く面白く先が楽しみです。特にタツヤとの絡みは嬉しさで叫びそうになりました(笑)これからも更新頑張って下さい。応援しています。 (2021年5月5日 21時) (レス) id: c2c1adce1e (このIDを非表示/違反報告)
にぃむ(プロフ) - ドラゴンさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです！今後も忙しくて夜の投稿が多くなると思いますが、毎日投稿頑張りたいと思います！待ってて下さい！笑 (2021年4月21日 17時) (レス) id: 03b25cf4eb (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - すごく面白い！更新頑張ってください！！正座待機してます！ (2021年4月21日 15時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にぃむ | 作成日時：2021年3月24日 18時
