第十二話 ページ17
Aside
は?
人質...?
嘘、、、
私の脳内の思考が停止する。
ある、聞き慣れた声ではっと我に返った。
? 「おい、」
にい、さん?
いつもは落ち着いた声だが、
今は怒りに震えたような声をしている。
男 「邪魔が入ったなァ。」
蓮 「おれの家族に手ェ出すな...。
警察は呼んだ。直に来るだろう」
男 「チッ...」
男は走って逃げ出してしまった。
蓮 「待てッ!」
『兄さん!』
蓮はピタリと止まる。
『もういいよ。』
蓮 「そうか...」
綾 「A...!大丈夫!?」
『うん、平気。姉さんは心音のところ、
行ってあげて?』
綾 「うん...」
姉さんは病院に走った。
蓮 「A、ごめんな。
あんなことして...いきなりのことで頭が
パンクしてたみたいだ。」
蓮side
「A、ごめんな。
あんなことして...いきなりのことで頭が
パンクしてたみたいだ。」
こんなくだらない謝り方しかできない。
でもAは分かってくれると、
勝手な妄想を繰り広げていた。
『私こそ、ごめんなさい。
心配かけて...』
「それはAが悪いわけじゃない。
俺は...さ。自分のせいだから。
兄ちゃん失格だな。」
『...許すっ!』
「えっ?」
『元通りになろうよ!』
「...そうだな!」
2人して笑いあった。
心音side
Aお姉ちゃんが出ていってから、
綾お姉ちゃんも出ていって、
病室は私一人になった。
ベッドからは
動けない。
だから、何をすることも出来ない。
しばらくすると、息を切らした綾お姉ちゃんが
病室に帰ってきた。
綾 「心音。」
心音 「...なぁに?」
綾 「悩んでること、全部お姉ちゃんに
ぶつけてみなさい。」
お姉ちゃんは、ベッドのすぐ近くでしゃがんで、
腕を広げた。
あぁ、抱きついていいんだな。と思い、
私は思い切りお姉ちゃんを動ける分だけ
全力で抱きしめた。
「...私達が...仲良くなくなったのは私が
交通事故に逢ったからだと思って...
不安で、怖くて...」
綾 「辛かったでしょ。ほら、もう楽になれるよ。
泣いていいよ」
お姉ちゃんの、「泣いていいよ」という言葉が
脳内でループされる。
私は、人生最大の涙を流しました。
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きゆ - 続きが気になります(。・ω・。)ゆっくりさーやさんやみゅーさんのペースでいいので頑張って下さいね! (2019年9月2日 17時) (レス) id: a065501dc8 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - @clarinさん» 応援ありがとうございます! (2019年8月25日 11時) (レス) id: 5d7262ebe5 (このIDを非表示/違反報告)
@clarin - 続き気になります……! 更新待ってます!頑張って下さい! (2019年8月20日 15時) (レス) id: 7d0be397dc (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - ツゥイのBADroomさん» 応援ありがとうございます。みゅーの復帰を今しばらくお待ちください。 (2019年8月1日 12時) (レス) id: 1e39d637ec (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 今、こっそりやっているので、また、 (2019年7月27日 15時) (レス) id: d84ed5b956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さーや&みゅー x他3人 | 作成日時:2019年7月20日 11時