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「それはそうと、今日はどうしたんだ？」
鶴丸さんはそう尋ねる。
「どうしたって…？ 遊びに来ただけだよ」
「でも君、なんだか顔が赤いぞ。
しかもいつもより笑い方がぎこちないじゃないか」
こういうところなんだよ、ここの本丸の鶴丸国永は。
「そ…そうかなぁ？ そんなことないよ。
それより鶴丸さん、帰還したばっかりだし一応手入
部屋に___」
「やっぱり君、今日はなんだかおかしいな。
俺と一度も目が合ってない。」
「へ？」
彼はそう言うと縁側から降りて私の正面に立つ。
「どこか具合が悪いのか？ 主はどこに___」
「ああ〜〜っ！ ほんとに何でもないから！」
「…そうか？ なら良いが…。」
鶴丸さんは再び縁側に座る。
「俺が何か気に障ることをしてしまってたんなら、謝るが…」
急にそんなことを言い出すもんだから、私はかなり焦った。
そんな顔をさせたいんじゃなかった、と。
「違うの、鶴丸さんは何もしてないよ。
心配させちゃってごめんね。」
「なら、本当にどうした？悩みならいつでも聞くぜ」
先程より声のトーンが明るくなる。
これは、もしや今言うべきなのだろうか…？！
いやでも…この居心地の良い関係が崩れるのは嫌だし
何より鶴丸さんのお荷物になりたくない。
でも、気持ちを伝えるだけなら良いのか…？！
色々な思考が頭をかけめぐり、言葉が出なくなる。
「悩み、っていうか…その、言いたいことならある」
「ん？ 言いたいこと？」
興味津々な鶴丸さん。
私は自信が無くなっていって、声が小さくなってしまう。
「え〜っと……ですね…鶴丸さんにはいっつもすごく優しくしてもらってるじゃないですか？」
「なんだなんだ、急に改まって」
緊張して敬語になってしまう私を見て、はははと爽やかに笑う。
「で、色々と優しくしてもらってるうちに…その…
鶴丸さんのことが好きになっちゃったみたいで…。
あっ、でも、気にしなくても____」
やっと言えた！と鶴丸さんのほうを見ると、彼の表情はいつもとは全く異なったものだった。
「もう一度言ってくれ、俺のことが、何だって？」
私の方をまっすぐと見つめる金色の瞳は、嘘を吐くことを許さない透き通った輝きを持っていた。
これは…怒っているのか？
それとも真剣に受け止めてくれているのか？
怒っているとしたら…なぜ？
追い詰められた私は、さっきとは違いしっかりとした声で言った。
「鶴丸さんのことが、好きです！」
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にわ(プロフ) - Mikomikoさん» mikomikoさんありがとうございます！ ぜひこれからもよろしくお願いします！ (2021年2月4日 18時) (
レス) id: ae673d749e (このIDを非表示/違反報告)
Mikomiko - “男士達は雄に目覚めた”をきっかけにこの作品を読ませていただいたのですが，とても好きです！もう，好みどストライクです！！！更新，楽しみにしてますね♪ (2021年2月4日 17時) (レス) id: 4ec99752b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわ | 作成日時：2021年2月4日 15時
