花嫁姿に見入っちゃう男子【呪術廻戦】 (ページ4)

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様々なドレスを試着していって、最終的に撮影用の1着を選んだ。

硝子にも色んなドレスを見てもらおうと思ったが、

「私は最後にとっておきの1着を着てる姿を見せてもらえればそれでいい」

とか今世紀最大にイケてる言葉をぶつけられ、何も言えずに1人でのこのこと試着室に来たのだ。
　
ドレスを着終え、メイクや髪をセットしてもらう。

「お連れさまをお呼びしても大丈夫でしょうか？」

店員さんの1人が私にそう聞きにきてくれた。

「あ、はい。お願いします…」

そう答えて、試着室の前に立ってみんなを待つ。

なんだか、緊張してしまって落ち着かない。

「髪、大丈夫かな」

そんなことを言いながら鏡を見て後毛をくるくると手でいじっていると、ガチャリと扉が開く音が聞こえた。

「あ……や、やっほー…」

「「「……」」」

私を見てその場に立ち尽くす3人。

まって、うそ、そんな絶望的に似合ってなかった？

「まってまって、何か言ってもらわないと辛い」

カツカツと硝子のほうに歩み寄っていくと、硝子に肩を掴まれる。

「あんた、幸せになりなよ」

「は……？」

見たことがないくらい慈愛に満ちた硝子の目を見て、なんだか怖くなってきてしまった。

「ちょ、ちょっと…五条と夏油もそんな目で見ないでよ…似合ってないならそう言っ「誰が似合ってないとか言ったんだよ」 …なんでキレてんのよ」

私の言葉をバッサリと斬ってきた五条。
珍しくサングラスを下にずらして、直にこちらを見ていた。

「ま、傑とつり合うくらいにはなったんじゃねーの？」

「は、なにそれ…夏油に失礼でしょうが、

ねえ、げと……夏油？？」

夏油のほうを振り返れば、彼は口元に手を当て私の方をジッと見ていた。

まるで今まで見たことのない生物に出会ったかのような表情で。

「あの…夏油くん？どうしたの？」

「あ…いや、その……」

「え、傑ガチじゃん、ウケる」

「ホントだ、これはガチだね」

硝子と五条がニヤニヤしながら夏油のほうを見る。

「ガチってなに…？夏油、もしかして待たせすぎちゃった？ごめんね、無理矢理連れてきちゃって」

「いや違うよ、そんなんじゃないさ」

「まぁ夏油は置いといてさ、よく似合ってるよ」

硝子がそう言ってくれれば充分だった。

だがその後で、「うん…本当、よく似合ってる」と夏油が独り言のように呟いていて、なんだか耳が熱くなった。