花嫁姿に見入っちゃう男子【呪術廻戦】 (ページ13)

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目の前でコーヒーにドボドボと砂糖を入れる悟をチラリと盗み見ながら、私はコーヒーを啜る。

「…ねぇ、悟」

「ん、なに？」

昨晩のことが本当に本当なのか未だに疑心暗鬼だった私は、彼に確認を取るように言った。

「ありがとう、その…私のこと、好きになってくれて」

「それは僕のセリフだよ」

私が不安に思っていることを察してくれたのか、彼はガタリと椅子から立ち上がり、こちらへ来る。

「普通の幸せは無理かもしれないけど、僕なりに君を幸せにしてみせるさ」

私の頭を優しく撫でながらそう言う悟。
ここでやっと私は、「あぁ、この人はちゃんと本気だ」と思えたのだった。

.

「えーーーーーーー！！！！

先生ケッコンすんの？！」

呪術高専の事務として働いている私は、いつも悟の車で一緒に出勤している。(彼の任務がある時は別々)

校舎で虎杖くんを見つけるな否や、悟は「ね、悠仁、これ見て」と言ってぽやぽやとした笑顔で指輪をした指を見せつけに行ったのだ。

なんだか私は恥ずかしくなってすぐに事務室のほうへ向かおうと思ったのだが、

「だーめ、こういうのは2人で行かないと」

と、悟にズルズルと引きずり戻された。

「僕だけが言っても信じてもらえないんだよね」

「普段の行いのせいでしょ」

「余計なこと言うお口はキスで塞いじゃおっかな～」

目の前に虎杖くんがいるにも関わらずそんなことを言う彼の頬をペチッと軽く叩く。

「ちょ…なんで叩くのさ」

「生徒の前ではちゃんと先生してよね」

私がそう言うと、悟は「はいはい、わかったよ」と言うと同時に、指を絡み取って来た。

「わかってないじゃん」と言おうとした瞬間、彼は小さな声で

「ごめん、なんか今は、少しでも君に触れてたい」

と、トドメをさしてきた。