修行 ページ16
翌朝
A「山姥切様が...いらっしゃらないなんて...」
加州「んなこと言っててもどうにもならないでしょ、あと四日間はバカンスだと思って楽しみなよ」
A「うう...せっかく勢いに乗って思ってたこと言ったのに伝わってないし...」
加州「え、なに?いつもこんな感じなの?
そんなに俺じゃ駄目なわけ?」
銃兵1「いえ、いつもはもっとシャキッとしてるんですが...なんなんでしょうか...」
銃兵2「私達ではどうしようも無いんです...」
呆れ返った様子で同僚達は私を見る。
主である山姥切様が修行に発たれ、軽装のまま項垂れる私の隣で、あぐらをかいた加州さんが頬杖をつく。
加州「んで?山姥切サマには何て言ったの?」
A「や...山姥切様は、美しくって、かっこいいです、って...駄目だ思い出したく無い」
加州「あー...そりゃ伝わらないわ...」
加州さんにため息をつかれてしまう。
A「もういいんです、気持ちを伝えられただけでもいいんです、私はどうせただの刀装ですので...」
銃兵2「めんどくさいなお前...」
A「やかましいわ」
加州「んー、でもさ、昨日の晩に山姥切に言ったのは、かっこいいとか美しいとかそういうのだけじゃん?
”好きです” とは言ってないんでしょ?」
加州さんのその発言に、はたと思考が止まる
A「たしかにッ......!!!」
加州「山姥切ってさ、どこまでも鈍感なんだよね
だから直球に物事を言わないとわからないよ、きっと。
特に恋愛なんてねぇ...
(ま、何も伝わってないって訳じゃ無さそうだったけど) 」
A「でももう修行に発たれてしまわれましたし...私はずっとここに居ます、加州さんもご予定がありますもん...」
加州「ん?この四日間は俺も何も無いよ
あいつ(山姥切)にA達の面倒見るように言われてるからね
だから___」
加州さんは急に立ち上がったかと思うと、
私の腕を引っ張って思いっきり起こす。
A「わっ!!ど、どうしたんですかっ!」
加州「この四日間で、Aに女の子になってもらおう作戦を考えたんだ〜」
彼はそう言いながら私の手を引っ張り、廊下を走る。
加州「山姥切が帰ってきた時に、びっくりさせてやるんだから
今までこんなに可愛い銃兵を放ったらかしにしていた罰としてね」
加州さんは私の方をちらりと振り向き、
楽しそうに笑ってみせた。
132人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Momo_Tarou(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも更新頑張って下さい!応援してます!! (2020年1月5日 6時) (レス) id: 55132ee02b (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 高校生さん» さにわちは!!読んでいただけて嬉しいです〜!更新がんばっていきます! (2020年1月2日 23時) (レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
高校生 - 頑張ってください!応援してます~* ((さにわちは←? (2020年1月1日 18時) (レス) id: aa49b5f72c (このIDを非表示/違反報告)
Momo_Tarou(プロフ) - にわさん» よろしくお願いします!!いい年を!!そして最後になるんですけど年末にこの作品を見れて嬉しかったです! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 55132ee02b (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - Momo_Tarouさん» ひょーーー!ありがとうございます!!設定に少し凝っているので、そこ褒めていただけてめちゃくちゃ嬉しいです...泣これからもよろしくお願いします〜!良いお年を!! (2019年12月31日 23時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にわ | 作成日時:2019年12月30日 0時