酒 ページ3
ある日の夜、私は本丸の露天風呂で一人で酒を飲んでいた。
A「あーー、風呂に入ってお酒飲んで月を見て...
至福の時間だなーー」
はあぁ、と心地良くて漏れたため息が風呂場に響く。
少し酔いが回り始めたのか、頭がぼんやりとしてくる。
もうそろそろ上がろうかな、と思った時
ガラガラッ
A「えっ」
風呂場の扉が、開く音がした。
髭切「...あれ、時間間違えたかなぁ」
.
.
.
髭切side
その日の晩、僕は遅くまで鍛錬をしていたから
風呂に入るのが遅くなってしまった。
いや、違和感は感じたんだよねぇ、何か誰かの服が置いてあったし、いつもは見ないようなものが置いてあったりしたし。
そしたら案の定
A「えっ」
髭切「...あれ、時間間違えたかなぁ」
そこには酒を片手にこちらを凝視する主がいた。
A「何でここにいるの？！ていうかこっち見ないでって！！」
あたふたと焦る主は、酒のせいか、それとも長風呂のせいか、いつもより顔が赤い。
髭切「そんなに焦らなくても大丈夫さ、
変な気は起こさないから」
僕はそのまま身体を洗いはじめる。
すると、その隙を狙って主は風呂を出ようとする。
髭切「ねえ、逃げないでよ。大丈夫だから」
逃げられるような感覚がなんだか気に食わなくて、僕は咄嗟に主の細い手首を掴んで引き寄せた。
A「く、くっつかないで」
タオル一枚を挟んで、身体が密着する。
髭切「君が逃げなければ、こんなことにはなってなかったのに」
身体を縮める主を自分の方へくっつける。
A「ひゃっ...！」
髭切「ねえ、なんで逃げようとしたの？
僕は何もしないって言ったのになぁ」
耳元で囁く
A「別に。暑かったから、上がろうとしただけ」
髭切「にしては、随分と肩が冷たいよ」
そう言って、彼女の濡れた素肌を撫でる。
髭切「君、随分と他の刀達に食われているんだね。
痕が沢山ついているし」
僕がそう言うと、彼女は耳を紅潮させる。
髭切「(...なんだか、気に食わないなぁ)」
僕は彼女の腹に手を回して、自分と更に密着させる。
主の背中が、自分にぴったりとくっつく。
髭切「主、タオル外して」
すると主は驚いたようにこちらを振り向く。
その隙を逃さず、俺は彼女に口付けをした。
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tatuyuki(プロフ) - 初めまして。とても面白くて一気読みしてしまいました。もし、リクエスト出来るなら和泉守兼定(他新選組)をお願いします！ (2021年2月6日 22時) (
レス) id: ac1f4ac199 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 神崎柚莉愛さん» コメントありがとうございます〜！楽しんでいただけて嬉しいです...泣 これからもどうぞよろしくお願いします！ (2021年2月4日 18時) (レス) id: ae673d749e (このIDを非表示/違反報告)
神崎柚莉愛(プロフ) - この作品見た時にどストライクすぎてやばかったです！最高です！！これからも頑張って下さい！！ (2021年2月1日 17時) (レス) id: 54dd9f96ce (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 林檎さん» リクエストありがとうございました！鶯丸さんを堪能していただければ幸いです...！長らくお待たせしてしまって申し訳ありませんでした (2021年2月1日 6時) (レス) id: ae673d749e (このIDを非表示/違反報告)
Mikomiko - (※先程の続きです。)構わないのでしたら，鬼丸さん・数珠丸さん・太朗太刀さんの以上３名をお願いしたいです。長々と申し訳ございませんm(__)m (2021年2月1日 5時) (レス) id: 4ec99752b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわ | 作成日時：2019年12月24日 23時
