妬 ページ11
コト、と容器を置いた彼は、
いつもとは少し雰囲気が違った。
A「だ、駄目って、何が?」
私が焦っていると、彼は私の唇に自身の指を当てた
_唇の形を確認するかのように、そのまま横に滑らせる。
彼の目は、
まるでこれから食らう獲物の特徴を捉えるかのようなものだった。
石切丸「君は、私のことを良く過大評価してくれるけど...
それは間違いかもね」
ゆっくりとそう言いながら、指先を首に滑らせる。
A「石切丸...、どうしたの?」
そして、ピタリ、と首の”ある位置”で指先は止まる。
石切丸「__私は、君が思っている以上に_
独占欲が強いのかもしれない」
彼はそう言うと、私の目を手で覆う。
視界が真っ暗になり、一瞬思考が止まる
その時
首に、チクリとした痛みが走る。
A「ッ...な、にして...
石切丸、手どけて..見えない」
石切丸「我慢、して」
視界が無い状態で、耳元に低い声の囁きが響く。
その甘い声に、思考が麻痺する。
__こんな彼を、私は知らない。
石切丸「...イタズラはここまでにしよう、
首は冷えるといけないからね」
パッと目に当てられていた手が離され、
光が入ってくる。
目の前に座る石切丸の顔は、いつも通りの優しいものだったが、
__瞳の奥に孕んでいる熱は、
雄に目覚めた他の男士のそれと同じであった。
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tatuyuki(プロフ) - 初めまして。とても面白くて一気読みしてしまいました。もし、リクエスト出来るなら和泉守兼定(他新選組)をお願いします! (2021年2月6日 22時) (レス) id: ac1f4ac199 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 神崎柚莉愛さん» コメントありがとうございます〜!楽しんでいただけて嬉しいです...泣 これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年2月4日 18時) (レス) id: ae673d749e (このIDを非表示/違反報告)
神崎柚莉愛(プロフ) - この作品見た時にどストライクすぎてやばかったです!最高です!!これからも頑張って下さい!! (2021年2月1日 17時) (レス) id: 54dd9f96ce (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 林檎さん» リクエストありがとうございました!鶯丸さんを堪能していただければ幸いです...!長らくお待たせしてしまって申し訳ありませんでした (2021年2月1日 6時) (レス) id: ae673d749e (このIDを非表示/違反報告)
Mikomiko - (※先程の続きです。)構わないのでしたら,鬼丸さん・数珠丸さん・太朗太刀さんの以上3名をお願いしたいです。長々と申し訳ございませんm(__)m (2021年2月1日 5時) (レス) id: 4ec99752b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわ | 作成日時:2019年12月24日 23時