二 ページ3
時刻は24時近い。
(一人)「もう、みんか寝てるかな」
私の本丸では、必ず24時には寝る規則になっている。
…というか、ちょっと強引だけど、そういう風に言霊…？をかけている。
だって、みんなつかれてるでしょ？
夜更かしはダメだよ…。(ブーメラン
本丸へのゲートをくぐり、門へ入る。
しん…としている本丸には、明かりがついている。
みんな、審神者部屋への道のりだけ、明かりをつけていてくれる。
(一人)「…ほんとに、いい子達だな…。」
よっこらせ、と、大量のどら焼きが入った段ボール箱を持ち上げ、審神者部屋へ向かう。
”みんな、いつもありがとう、
差し入れのどら焼きです。みんなで食べてね”
と書いたメモを乗せ、
机の上に、伝言の紙を置く。
一ヶ月分なので、結構な量である。
(一人)「…よし、帰るか。」
ほんとうは、ここが審神者の帰るべき場所なのに。
私の友人にも、審神者をやっている人はいる。
その子たちは、よく「じゃ、本丸に帰るね、」
と言う。
(一人)「私も、ここに、”ただいま”って言って、帰ってきたいなぁ〜〜〜〜」
そんなことを言いながら、審神者部屋を出て、本丸の廊下を歩く。
ちなみに、言霊と言っても、ただ眠くなるだけの言霊なので、睡眠に入ってしまえば、言霊の効果は切れる。
…というか、そういうふうにしてある。
なので、物音を思いっきり立ててしまえば、
みんなは起きてしまう。
そんなことを考えながら二年間この廊下を歩いていたら、
いつのまにか忍び足が上達していた。
まったく、要らない技術である。
どうせなら仕事が上達して欲しかった。
そんなくだらないことを考えながら、
私は、本丸を後にした。
＿＿＿＿
翌朝
歌仙「さぁ、みんな起きて、朝餉の時間だよ」
その月の感近侍だった歌仙兼定がみんなを起こす。
平野「おはようございます、歌仙さん！」
歌仙「おはよう、平野。
…すまない、頼みがあるんだが、主の伝達書を持ってきてくれないかい？
僕はこれからみんなを起こして回らなければならなくてね」
そう言うと、平野は嬉しそうに
「わかりました！」と言って、審神者部屋へ向かった。
平野「伝達書は……これですね。
…？この箱は一体なんでしょうか…。」
平野は、茶色い箱を不思議そうに眺める。
そこへ、
清光「おはよ、平野。
…？その箱なに？」
初期刀である加州清光がやってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴葵(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！面白くてイッキ見してしまいました。そして最終話で涙モノでした…！！続編の更新、心より応援しています！！どうかお体にお気をつけて！！！ (2019年12月26日 11時) (
レス) id: 35f7e92960 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - やみつきドーナツさん» ありがとうございます〜！ちょっと変わった話にしようかな、って思ってたので、そう言ってくださるとめちゃくちゃ嬉しいです、、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月18日 7時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
やみつきドーナツ(プロフ) - 凄いお話の設定が好きです！これからも更新頑張ってください！続き楽しみです！！ (2019年12月18日 1時) (レス) id: 944e7c1e1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にわ | 作成日時：2019年1月1日 18時
