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「ま、待って鶴丸」
じりじりと近づいて来る鶴丸を見て、思わず本体をギュッと抱え込んでしまう。
「っ......いいか、君が今そこに抱えてんのは俺だぜ」
「そうだよ、だから今主導権はこっちにあるんだよ」
負けじと歯向かうが、彼には全く効き目が無い。
「それ以上近づいたらまたさっきのやつやるよ！！」
精一杯の威嚇だったが、もう万策尽きた。どうすりゃいいんだ。
「いいさ、力で君に負けることは無いからな。」
もう私は何をどうしたらいいのかわからずとにかく本体を撫でまくった。その度に鶴丸はゼェハァと息苦しそうにするしこれは寧ろ逆効果な気が＿＿＿
「そこまでだ」
「ぎゃっ！！！！離してーー！！」
いい加減にしろ、と言うかのように彼は本体を取り上げ、私を床に押し付ける。いとも簡単に両手を彼の片手で押さえつけられてしまい身動きが取れない。
「よくも俺をここまで乱してくれたな
....お陰様で気が昂っちまった。君が責任取ってくれるんだろ？」
息を荒げながら彼は私の瞳を覗き込む。
「目を閉じるな」
「い、やだ...」
目を閉じたいのに、閉じれない。彼の金色の瞳に見つめられ、息が止まる。
恐らく、先程小竜がやった事をしているのだろう。
「...なかなか似合うじゃないか、さっきの紫色よりは良い」
そこまで言って、鶴丸は私に軽く口付けをした後、
「口、開けてくれ」
と、静かに言った
もちろん私はここで素直に口を開ける馬鹿ではないので、ギュッと固く口を結んでふいっと横へ向いた。
「強情でいると損をするだけだぜ
...それか、口付けよりさっさと俺に抱かれた方がいいのか？」
とんでもない事を言う奴だな、と思った。
「そんなわけ＿＿んっ」
慌てて否定してしまい、その隙を突いて再び唇を重ねて来る。
彼は小竜とは違い、深く舌を入れてくるのではなく、ついばむように何度も何度も角度を変え、私に口付けをした。
「も、無理、息が......ぁっ」
そう口を開いた所で、また唇を重ねてくる。
「きみ、慣れてないだろ」
気が済んだのか、やっとのことで顔を少し離した鶴丸がそう呟く
「慣れてるわけ、ないでしょ、こんなの。そっちだってなんでこんな...」
「俺達が何年生きてると思ってるんだ、経験は無くとも知識があるんだ」
もう二度とこんな目に遭わないように、対策を考えなければ
そう思いながら、私は鶴丸から顔を背けた。
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にわ(プロフ) - こだぬきさん» 小説を楽しんでいただけて嬉しいです！続編頑張ります〜！コメントありがとうございました、これからもよろしくお願いします！ (2020年2月7日 9時) (
レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - はじめましていつも楽しみに拝読させて頂いてます！主人公さんと刀剣男士達の関係がいつもどうなってしまうのか気になります。是非とも続編を執筆して下さい！お願いします！ (2020年2月6日 23時) (レス) id: 2d82e32e86 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - まかろんさん» まかろんさん、ありがとうございます！作品が好きと言って貰えると、「ああ〜作ってよかったー！！」っていう最高な達成感とありがたみを感じます、、続編もお楽しみに！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2020年2月6日 22時) (レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - この作品が大好きすぎて更新される度にわくわくしながら読ませてもらってます！笑続きを楽しみにしています、これからも頑張ってください！ (2020年2月6日 22時) (レス) id: 5f520ce7f7 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - leiさん» コメントありがとうございます！続編楽しみにしていてくださ〜い！！ (2020年2月6日 21時) (レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわ | 作成日時：2020年1月24日 20時
