ミタメとナカミ。２ S.Alan × K.Kazuma (ページ1)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:20,328 hit

ミタメとナカミ #51 ページ1

壱馬の肩に頭を乗せてたら

酔いがまわってウトウトしてきた。

壱馬は相変わらず映画に夢中。

壱「A？」

壱馬の肩の上で私の頭が不安定になり始めたからか、

私の顔を覗き込んでくる。

顔近…

『ごめん、ちょっとウトウトしてた…』

壱「…うん」

そのまま目をテレビに戻したと思ったら

急に腰にまわってくる壱馬の手。

そのまま壱馬の方に身体ごと引き寄せられる。

さっきより近くにある壱馬の横顔。

本当に綺麗で、

男物の香水のいい匂いがして、

目が離せない。

壱「…そんな見んなよ、笑」

『…ごめん笑』

急に目があったと思えば照れ臭そうに笑う壱馬。

『かっこいいなぁ～って思って。私の彼氏だなんてまだ実感わかないんだもん、』

私がそういえば、

壱馬の綺麗な顔がどんどん近づいてきて、

私の唇に壱馬の唇が重なった。

壱「…実感、湧いた？」

『…まだ…』

悪戯っぽく笑って

もう一度キスしてくる。

おでこをコツンって合わせたまま

鼻が当たる距離で壱馬に見つめられる。

壱「どう？」

『…まだ実感湧かないよ』

私の言葉を遮るみたいにまた壱馬の唇が重なった。

私の頭を片手で支えながら、器用に床に押し倒す。

『んっ、ふ…は』

壱「口開けて」

『なん、っ…』

さっきより長くて甘いキス。

言われた通りに口を開けば

壱馬の舌が入ってきて、

頭に電流が流れたみたいな感覚になる。

『…はっぁ、』

壱「…どう？」

『壱馬の変態』

壱「お前こそ、顔えろい」

『何顔がえろいって』

壱「誘ってんの？」

『は、！？違うしっ！』

壱「はいはい、今日はなんもしないから」

とまぁ、私達の付き合いたての夜はこんな感じ。