小森さんの恋愛事情。

恋愛事情 2 ページ8

明日から隼くんはツアーに行っちゃう。

毎日会えないのは当たり前だし、

いつもみたいに何日かの我慢だってわかってるのに。



遠くに行っちゃう、

すぐには会えない距離だって考えるだけで

寂しくなる。









隼「せっかくツアー行く前に会えたのにそんな顔して〜」


『だって、寂しいもん』


隼「何日かの我慢だよ？」


『すぐには会えない距離なんだもん』


隼「すぐ帰ってくるって笑」









今日はオフの隼くんは、急に私を隼くんの家に呼んだ。

明日の準備とか大変そうなのに、私に会う時間もちゃんとつくってくれる。









『隼くん、怪我しないで帰って来てね』


隼「うん」


『無茶しちゃダメだよ？』


隼「うん」


『かわいい子見つけてもついて行っちゃダメだよ』


隼「うん笑」


『ぎゅってしてください』


隼「はいはい笑」











隼くんに抱きしめられることが

なんて贅沢なんだろう、っていつも思う。

その度隼くんはスターなんだ、

私だけのヒーローじゃないんだって思う。









『私贅沢だね』


隼「ん？」


『ファンの子いっぱいいるのに、こんなに隼くん独り占めしてる』


隼「Aちゃんは欲張りさんだもんね笑」


『うん、隼くんがいないと死んじゃう』


隼「大げさだなぁ笑」


『あぁ〜やっぱり寂しい…』









抱きしめてもらったのに、余計に寂しさを感じる。

でも行かないでなんて言っちゃいけない。

それだけは分かってるけど…









『…私も行きたい』


隼「Aちゃんはおじいちゃんのお手伝い頑張らなきゃ」









ダメだ私、

完全に隼くんのこと困らせてる…

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