小森さんの恋愛事情。

恋愛事情 ▽ H.side ページ16

Hayato side




『ありがとうございましたー』









タクシーから降りる前に手を離して、

降りた後、Aちゃんを見ると

どうしたの？ってキョトン顔。









隼「…なんかついてるよ？ここ、」

『うそ！！どこ！？とれた！？』

隼「…嘘笑笑」

『えっ…もお〜』









きっと俺のこと考えて

運転手さんに " いとこ " だなんて嘘ついたんだろうなあ。

あれ、もしかして俺って守られてる…？

彼女に？









隼「うわっ、俺超ダサい！！」

『えっどうしたの！？笑』

隼「ごめんね、さっき嘘つかせて」

『ん？ああ！あれはしょうがないよ〜笑』









しょうがないって言葉でまるめるAちゃんは

見かけはあんなに強がってるけど、

本当はもっともっと傷ついてるんじゃないかなって

入場券を買ってあげるとはしゃいでるAちゃん見てそんなこと考えてた。









隼「…よーしよし」

『えっ、なに？笑』

隼「どうか私のことを嫌いにならないで…」

『はい〜？嫌いになるわけないじゃん、こんなに好きなのに笑』









はあ、目の前にいるクマノミより君の方がよっぽど可愛いよ。

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