150話 オニオンさん、現る ページ6
フリスクが、そっとエコーフラワーに触れると、会話が聞こえてきた。
『願い事、一つもないの?』
『んー…あるにはある…けど…くだらないことだから…』
「いや、兄ちゃんのダジャレやイタズラよりかはくだらなくないと思うぞ。」
会話を聞き終えると、パッピが一言そう漏らした。
弟に、そんな事を言われるサンズって一体…。
でも、当のサンズは「その通りだな」と軽く笑って流していて、気にしていないようだ。
鉄"骨"並みのメンタルだな…"骨"だけに!
……寒っ!我ながら寒っ!
「…A?どうしたの?」
自分のダジャレの寒さに、軽くヘコんでいると、フリスクに声をかけられ、ハッとした。
「や、なんでもないよ!」
「そう?だったらいいけど。それじゃ、そろそろ行こっか。」
「そうだね!行こう!」
フリスクの一声で、私達一同は、再び足を進めた。
途中、寄り道して、バレエシューズを手に入れ、
それもフリスクに履かせた。
橋を何ヶ所か渡っていき、エコーフラワーの前で立ち止まった。
今度は私が、それに触れてみる。
『そんな事ないってー!絶対、笑わない。約束する。』
どうやら、さっきの会話の続きのようだ。
気になるところで止まっているから、他にエコーフラワーあるかな〜…と、キョロキョロ辺りを見回してみたけど見当たらなかった。
ちょっと残念だと思いつつ、先へ先へ進んでいくと、水面からザバッという音を立てて、黄色い触手が現れるのが見えた。
「?」と思いながら更に進んでいくと、違う方向からも触手が現れ、固まっていると、玉ねぎみたいな形をした顔のモンスターが、ゆっくりと水面から現れた。
…め、めっちゃでかい。
「あ…ども…こんにちは…。通りすがりの人…?」
玉ねぎのような顔のモンスターは、おずおずと話しかけてきた。
それとは裏腹に、なぜか目がキラキラしていた。
でかいけど、めっちゃ可愛い。
「あ、どうも。そうですが、あなたは…?」
私も挨拶を返すと、玉ねぎのモンスターは、表情を崩し、「私、オニオンさんだお!オニオンさんって呼んでお!」と勢いがいい感じのノリで、名前を教えてくれた。
ってか、オニオンさんの顔、面白かわいいな…。
せっかくだからと、私達も自分の名前をそれぞれ教える。
その後オニオンさんは、「ウォーターフェルは初めて?」と尋ねてきた。
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のん猫??(プロフ) - 雪水うさぎもちさん» 雪水うさぎもちさん、コメントありがとうございます!アンテの中で一番好きと言っていただけて嬉しいです…!とても励みになりました!不定期ではありますが、これからも更新頑張っていきたいと思います! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 24741bde4e (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - アンテの夢小説でいちばんこれが好きだから! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - (;_;)更新待ってるからいつでも (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
のん猫??(プロフ) - なちこさん» なちこさん、ありがとうございます!そうだったのですね!それは光栄の極みです…!大幅に修正することに決めましたが、変えないところはそのままにしたり、ギャグシーンは残します!コメント励みになりました!頑張ります! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - 初めてコメントします。アンテにハマって、最初に読んだ夢小説がこちらのお話でした。テンポよくギャグテイストで進められる物語に夢中になって読んでしまいました!大幅修正とのことでしばらく読めなくなるのは残念ですが、再開楽しみにしております!応援してます (2021年9月6日 15時) (レス) id: d3058cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年8月15日 22時