190話 無理なものは無理!? ページ46
─サンズside─
オレは、絶句するアンダインに、畳み掛けるように言葉を続ける。
「フリスクが歩み寄ろうとしているのに、アンタは失敗したからって、勝手に"反りが合わないから"、"水と油だからしかたない"って諦めようとしてるだろ?」
アンダインは一瞬俯いたが、すぐに首を横に振って反論した。
「……しかたないだろう!私なりに、コイツと仲良くなろうって頑張ったつもりだ!けどな…うまくいかなかった!無理なものは無理なんだよ!」
「無理なものは無理か…。アンタらしくないな。いつものアンタなら、絶対に諦めないはずだ。アンタだって本当は…フリスク達と友達になりたい気持ちがあるんじゃないのか?」
「ええい、うるさいッ!黙れッ!」
…ダメだ。キリがない。
オレは、溜め息をつきながら、どうすればいいかを考える。
…とりあえず、ダメ元でアイツを呼んでみるか。
「…どうやら、オイラが何言ってもムダなようだな。アイツを呼んでくる。」
「えっ…!?ちょっと兄ちゃんッ!?」
パピルスの制止を振り切り、オレは近道を使って、アイツのところへと向かった──。
─Aside─
「わああああ!?ごめん!寝ちゃってた…!」
私は、慌てて飛び起き、ナプスタブルークにぺこぺこと謝った。
まさか人様の家で、寝ちゃうとは…!!
寝転びながら、ぼーっとしてるうちに眠くなってきて、なぜか急に目の前に現れた綺麗な宇宙空間を眺めていたら、どこからかメタトンさんの私を呼ぶ声が聞こえて、急に空間が揺れて…そこで目が覚めた。
あの宇宙空間は、夢だったのか…。
そして揺れてたのは、なかなか起きない私をメタトンさんが揺すっていたからだな…。
「もう!Aちゃんったら!何度起こしてもなかなか起きないんだもの!まあ、気持ちよくなってつい寝ちゃうのは分かるけどね!」
「メタトンさんもすみません…いやー、人の家で寝ちゃうとは…。」
「ダイジョウブ…。ボクも気付いたら眠っちゃってるコト…よくあるかラ…。」
「あはは…ありがとー…。」
ナプスタブルークのフォローが、ありがたい…。
「気にしないデ…キミたちと一緒にゴミの気分になれたノ…とっても楽しかったカラ…。二人トモ、ありがトウ…。」
「そんな!こっちこそありがとうだよ!」
「ボク達の方こそ楽しかったよ!ありがとう、ナプスタブルーク君!」
互いにお礼を言い合っていると、コンコンと戸を叩く音がした。
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のん猫??(プロフ) - 雪水うさぎもちさん» 雪水うさぎもちさん、コメントありがとうございます!アンテの中で一番好きと言っていただけて嬉しいです…!とても励みになりました!不定期ではありますが、これからも更新頑張っていきたいと思います! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 24741bde4e (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - アンテの夢小説でいちばんこれが好きだから! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - (;_;)更新待ってるからいつでも (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
のん猫??(プロフ) - なちこさん» なちこさん、ありがとうございます!そうだったのですね!それは光栄の極みです…!大幅に修正することに決めましたが、変えないところはそのままにしたり、ギャグシーンは残します!コメント励みになりました!頑張ります! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - 初めてコメントします。アンテにハマって、最初に読んだ夢小説がこちらのお話でした。テンポよくギャグテイストで進められる物語に夢中になって読んでしまいました!大幅修正とのことでしばらく読めなくなるのは残念ですが、再開楽しみにしております!応援してます (2021年9月6日 15時) (レス) id: d3058cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年8月15日 22時