178話 久しぶりの再会 ページ34
「でもそんなのカンケーねぇ!貴様らはオレを倒せない!オレも貴様らを倒せない!」
この往生際の悪さも相変わらずだ。
つい、ため息が漏れてしまう。
「はぁ…。この子達を倒せないって、キミ自身も分かってるんだろ?なら、もういい加減諦めなよ…。」
ボクが呆れ気味に忠告しても、やっぱり彼は、聞く耳を持つはずがなく。
「いーや!諦めないぞ!貴様らは、ここでずっとオレと戦い続けるのだ!…永久に、永遠に!いつまでもなァ!!」
彼はそう言って、ハハハハハハ…と狂ったように笑い出した。
マネキン君が諦めるまで、このバトルが永遠に繰り広げられるのかと、内心ウンザリしていた時、マネキン君の頭上から、大粒の涙が、ポタポタと雨のように落ちてきた。
この涙は…!
「ハ…?な、なんだ…?」
マネキン君をはじめ、ボク達全員が顔を上げると、そこにいたのは…ぼくのもう一人のいとこ…"ブルッち"ことナプスタブルーク君だった。
まさか、こんなところで会うなんて。
「ブル…ナプスタブルーク君!?」
驚きのあまり、危うく彼をニックネームで呼びそうになった。
「ぬああああ!!酸性雨だ!クソッ、もういい!あばよ!」
思わぬ形で、戦闘を中断せざるを得ない状態になったマネキン君は、悔しそうにその場を立ち去った。
「君は…ナプスタブルークさん!?」
「ナプスタブルーク〜!久しぶり〜!」
「フリスク…A…こちらこそ久しぶりだネ…。」
フリスクちゃんは驚き、Aちゃんは嬉しそうに、彼に声を掛けた。
ブルッちも、律儀に彼女達に答える。
どうやら彼女達は、彼と面識があるようだ。
「ゴメン…。なんか…邪魔しちゃったみたいだネ…。キミ達の友達…帰っちゃっタ…。どうしよう…せっかく楽しそうにしてたノニ…。」
とっても申し訳なさそうに謝り、慌てながら涙を流すブルッちに、すかさずAちゃんが、笑顔でフォローを入れる。
「いやー、全然!むしろ、ありがとうだよ!通りがかりに絡まれちゃったんだけど、君が来てくれて助かったよ〜!」
「そ、そうなノ…?それならいいんだケド…。」
Aちゃんの彼に対するフォローに、内心「グッジョブ!」と思いつつ、ボクも笑顔で彼にお礼を言った。
「そ、そうだよ!キミが来てくれなかったら、ボク達は、マネキン君とのバトルに付き合わされ続けるところだった。だから、謝る必要なんてないよ!ボクも、キミに感謝しているくらいさ!本当にありがとう!」
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のん猫??(プロフ) - 雪水うさぎもちさん» 雪水うさぎもちさん、コメントありがとうございます!アンテの中で一番好きと言っていただけて嬉しいです…!とても励みになりました!不定期ではありますが、これからも更新頑張っていきたいと思います! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 24741bde4e (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - アンテの夢小説でいちばんこれが好きだから! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - (;_;)更新待ってるからいつでも (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
のん猫??(プロフ) - なちこさん» なちこさん、ありがとうございます!そうだったのですね!それは光栄の極みです…!大幅に修正することに決めましたが、変えないところはそのままにしたり、ギャグシーンは残します!コメント励みになりました!頑張ります! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - 初めてコメントします。アンテにハマって、最初に読んだ夢小説がこちらのお話でした。テンポよくギャグテイストで進められる物語に夢中になって読んでしまいました!大幅修正とのことでしばらく読めなくなるのは残念ですが、再開楽しみにしております!応援してます (2021年9月6日 15時) (レス) id: d3058cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年8月15日 22時