175話 綿にまみれたバトル ページ31
─Aside─
「……おい、貴様ら!オレが"魔法"と言ったことは忘れろ!いいな!」
ダミー、いや、ぷんすかマネキンは、慌てた様子で無茶な注文をしてきた。
「そ、そう言われましても…」
「貴様らを倒してそのソウルをいただく!」
だめだ…聞いちゃいねぇ。
ぷんすかマネキンは、またちびダミーを使って、弾を飛ばしてきた。
水で足が動きにくいけど、なんとか弾を避ける。
ぷんすかマネキンは悔しそうにしながらも、ゴミの山に埋もれている鏡を見つけ、睨む顔を作った。
そして、その顔のまま、こちらを向いた。
ごめん…ちょっと可愛いと思ってしまったよ。
「貴様らのソウルを使って、オレはバリアの外へ行く!そして、オシャレなショーウインドウの中に立つのだッ!そうすれば!すべてが!オレのものになるッ!」
そう言うと、またちびダミーに命令して、弾を飛ばさせた。
ちびダミーも大変だな…。
こき使われまくって。
しかも、ボックス中に綿を撒き散らしてるし…。
激しい動きでそんな事したら、後片付けが大変だと思うんだが…。
心の中でツッコミを入れながら、飛んでくる弾を、時にパッピやサンズ、メタトンに助けられながら、なんとか避ける。
彼の激しい動きについていくのが大変だ。
そして思ったんだけど…ぷんすかマネキン、目的変わってね?
「あのー…いとこさんの仇は…?」
私がそう聞くと、ぷんすかマネキンは、慌てたようにハッとした。
「あー!そ、そうだ!いとこの無念も晴らせるッ!えーと…いとこの名前…なんだっけ?」
「忘れてるんかーいッ!!」
「やっぱり、そのいとこを口実にAちゃんに因縁つけてるだけじゃないか!しかも、名前まで忘れてるなんて…その子があまりにも可哀想だね。」
「ええい!うるさい!うるさーい!」
私のツッコミと、メタトンの皮肉っぽい言い様に腹を立てたのか、ますますぷんすかマネキンの攻撃が激しくなった。
でも、狙いが定まってないので、私達が何もしなくても、弾が向こうに返ってくる。
もちろん、綿もめちゃめちゃに撒き散らしてるので、そこら中がもう綿まみれだ。
「あわれ!アワレ!アワレェェェ!!」
ぷんすかマネキンは、そう喚き散らしているけど…どっちかというと、君の方が哀れに見えるぞ…。
「あー…どっちかって言うと、お前さんの方が哀れに見える気がするけどな。」
サンズも、ぽつりとそう呟いた。
176話 ぷんすかマネキン、翻弄される?→←174話 理不尽だ!!
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のん猫??(プロフ) - 雪水うさぎもちさん» 雪水うさぎもちさん、コメントありがとうございます!アンテの中で一番好きと言っていただけて嬉しいです…!とても励みになりました!不定期ではありますが、これからも更新頑張っていきたいと思います! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 24741bde4e (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - アンテの夢小説でいちばんこれが好きだから! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - (;_;)更新待ってるからいつでも (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
のん猫??(プロフ) - なちこさん» なちこさん、ありがとうございます!そうだったのですね!それは光栄の極みです…!大幅に修正することに決めましたが、変えないところはそのままにしたり、ギャグシーンは残します!コメント励みになりました!頑張ります! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - 初めてコメントします。アンテにハマって、最初に読んだ夢小説がこちらのお話でした。テンポよくギャグテイストで進められる物語に夢中になって読んでしまいました!大幅修正とのことでしばらく読めなくなるのは残念ですが、再開楽しみにしております!応援してます (2021年9月6日 15時) (レス) id: d3058cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年8月15日 22時