147話 仲間がまた一人増えた? ページ3
─フリスクside─
「はー…た、助かった…。ありがとね、パッピ、サンズ。」
アンダインさんが行った後、Aはホッとして力が抜けたからか、へなへなとその場に座り込んだ。
「二人がいなかったら、ぼく達、アンダインさんの槍攻撃から逃げ回ることになってたかも…。でも、アンダインさんにあんなこと言って大丈夫?ものすごく怒ってるんじゃ…。」
「大丈夫だ!アンダインは、あれでもものすごーく心が広いんだぞッ!貴様達と友達になるために色々準備するって言ってたからな!きっと張り切ってるに違いない!」
心配になってきたぼくに、パッピは明るい声で、そう言い切った。
「それに、ああでも言わないと、アンダインを止められそうになかったからな。彼女は、一度こうと決めたら聞かないんだ。だから、わざと煽ってアイツの負けず嫌いな部分を刺激させて、その気にさせたのさ。」
サンズのその一言で、ぼく達は「なるほど、だから二人は、わざとあんな言い方をしたのか」と納得した。
アンダインさん…意外と単純なところがあるのかもしれないな。
そう思っていると、「お〜い!A、フリスク!」と、ぼく達を呼ぶ声が聞こえた。
声のした方へ向くと、キッド君が、こっちへ走ってきた。
また、
「キッド君!大丈夫!?」
「ハハハ!大丈夫だよ、こんくらい!いつもこんな感じだからさ!でも、サンキューな!…ところでオマエら…すっげーな!アンダインと喋ってたんだろ?何を話してたかまでは、よく聞こえなかったけどさ…いいなぁ〜!羨ましいぜ!」
どうやら、ぼく達がニンゲンだというところは聞こえていなかったみたいで、少しだけほっとした。
ニンゲン嫌いなモンスターもいるのが分かった今、自分達がニンゲンであることは、ちょっと言い出しにくいから。
怖がらせてしまうかもしれないしね…。
「ははは…まあね。」
アンダインが、ニンゲンであるぼく達をとても嫌っていて殺そうとしていたなんて、もちろん言えるはずもないので、ぼく達はあいまいに笑ってごまかすしかなかった。
「…オマエらについていけば、アンダインといっぱい会えそうな気がするな。オレも一緒についてっていいか?」
「もっちろん!人数は多い方が楽しいからなッ!大歓迎だぞ!」
パッピが一番に即答したので、そのノリで、ぼく達もOKした。
更ににぎやかになりそうだと思うと、思わずほっぺが緩むのを感じた。
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のん猫??(プロフ) - 雪水うさぎもちさん» 雪水うさぎもちさん、コメントありがとうございます!アンテの中で一番好きと言っていただけて嬉しいです…!とても励みになりました!不定期ではありますが、これからも更新頑張っていきたいと思います! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 24741bde4e (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - アンテの夢小説でいちばんこれが好きだから! (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - (;_;)更新待ってるからいつでも (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
のん猫??(プロフ) - なちこさん» なちこさん、ありがとうございます!そうだったのですね!それは光栄の極みです…!大幅に修正することに決めましたが、変えないところはそのままにしたり、ギャグシーンは残します!コメント励みになりました!頑張ります! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - 初めてコメントします。アンテにハマって、最初に読んだ夢小説がこちらのお話でした。テンポよくギャグテイストで進められる物語に夢中になって読んでしまいました!大幅修正とのことでしばらく読めなくなるのは残念ですが、再開楽しみにしております!応援してます (2021年9月6日 15時) (レス) id: d3058cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年8月15日 22時