159話 分かれ道 ページ15
「あ、あの…！」
シャイレーンさんが、おずおずと声を掛け、私達は振り返った。
「みんな、ありがとう…その…久しぶりに、楽しく歌えて良かった…。」
もじもじと、でも嬉しそうにお礼を言われ、こちらも嬉しく、そして照れ臭い気持ちになった。
「そんな！こちらこそ、あなたと歌えて楽しかったよ！とっても綺麗な歌声だったし！」
「うん！シャイレーンさんと、みんなと歌えて、ぼくも、とっても楽しかった！」
「オレ様も、すっごく楽しかったぞ！やっぱり、シャイレーンは、歌の才能があるな！」
「オレもー！ちょっとキンチョーしたけど、楽しかった！」
「オイラも聴いてたけど、アンタの歌声は、観客を魅了した。素晴らしいライブだったよ。」
口々にそう言うと、シャイレーンさんは、ますます照れた。
「あ…ありがとう、みんな…。」
そんなシャイレーンさんに、メタトンさんが、おもむろに口を開いた。
「…ねぇ、シャイレーン。キミ、歌手を目指すつもりはないかい？ボクと、一緒にユニットを組んでみないかい？」
「え…!？」
「もちろん、返事はすぐじゃなくていいよ！ただ、キミは、みんなの言う通り、歌の才能があるとボクも思うから…是非、考えてくれると嬉しいな。」
メタトンさんがそう付け足すと、シャイレーンさんは、戸惑いながらも「…分かったわ。しばらく、考えてさせてもらうわね」と答えた。
シャイレーンさんと別れた後、メタトンさんも次の仕事があるからと、投げキッスをして去って行った。
いや、唇どこやねん!？
そのツッコミはさて置き、もう少しライブ終わりの
「あ、分かれ道か。どっちにしようかな…。」
迷うフリスクに、私は即答する。
「よし、直感で決めよう！えーと…どーれーにーしよーかなー天の神様の言うとーり…」
「A、それは直感とは言わないぞ。」
分かれ道に向かって、交互に指差ししながら歌い出す私に、キャラが冷静なツッコミを入れた。
「ん？あれ、壁に何か書いてあるよ？」
フリスクが、石版を指差したので、見に行く。
どれどれ…。
『北の間には、大いなる財宝が眠る。』
ざ…ざ……財宝ですとッ!？
「よし！みんな、北の間へれっつごーッ！！おったかっら、おったかっら〜！！」
そう言って勢い良く進む私は、当然みんなから「結局お宝で決めるのか」と、総ツッコミを食らった。
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のん猫??(プロフ) - 雪水うさぎもちさん» 雪水うさぎもちさん、コメントありがとうございます！アンテの中で一番好きと言っていただけて嬉しいです…!とても励みになりました！不定期ではありますが、これからも更新頑張っていきたいと思います！ (2022年12月3日 14時) (
レス) id: 24741bde4e (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - アンテの夢小説でいちばんこれが好きだから！ (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
雪水うさぎもち(プロフ) - (；＿；)更新待ってるからいつでも (2022年12月3日 14時) (レス) id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
のん猫??(プロフ) - なちこさん» なちこさん、ありがとうございます！そうだったのですね！それは光栄の極みです…！大幅に修正することに決めましたが、変えないところはそのままにしたり、ギャグシーンは残します！コメント励みになりました！頑張ります！ (2021年9月6日 17時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
なちこ(プロフ) - 初めてコメントします。アンテにハマって、最初に読んだ夢小説がこちらのお話でした。テンポよくギャグテイストで進められる物語に夢中になって読んでしまいました！大幅修正とのことでしばらく読めなくなるのは残念ですが、再開楽しみにしております！応援してます (2021年9月6日 15時) (レス) id: d3058cd882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん猫?? | 作成日時：2021年8月15日 22時
