地下世界に迷い込んだ少女【第3章】 (ページ41)

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137話その力こぶはどこから？ページ41

「フリスクの力"こぶ"に"鼓舞(こぶ)"されたな。"こぶ"だけに？」

サンズのダジャレと共に、あのドラム音が流れる。

「兄ちゃん…そこでダジャレを入れないで…。」

こんな時でもダジャレを言うサンズと、呆れたようにツッコミを入れるパピルスに、私は笑うしかなかった。

「…あ、そうだ！パッピもポーズとってみてよ！」

私は、アーロンとパッピの対決も見たくなり、パッピにやってみるよう勧めた。

「よーし！オレ様もカッコよくポーズを決めるぞッ！」
　
もちろん、ノリノリのパッピ。
一方、お兄様は…。

「オイラは、見物させてもらうぜ。」

サンズは、手をひらひら振りながら、そう言った。

「アーロン！オレ様とも勝負してくれ！」

「よーし、受けて立とう！」

パッピが勝負を申し込むと、アーロンもノリノリで応える。
二人は、お互いに片腕を上げ、力こぶを作り、ポーズを披露し合う。

パッピ、アーロン…両者の力こぶは、盛り上がっている。
二つの意味で。

筋肉も盛り上がっているし、場も盛り上がっているのだ。
…ただし、場の盛り上がりは、主にパッピの二の腕に集中している。

「うおおっ！すごいすごい！アーロンもすごいけど、パッピも盛り上がってる！盛り上がってるけど…！」

パッピ、筋肉ないのに、どうやって力こぶ出してるんだ…！！
ツッコんだらあかんとこやけど、ツッコまずにはいられない。

「どうやったらあの細い二の腕から、あんな盛り上がりが出来るんだ…？」

「不思議だよね…。」

おお、キャラもとうとうツッコミを入れたか。
でも同感。

もちろん、フリスクも不思議がっており、興味深々にパッピの力こぶを眺めている。

「…これも、きっとパッピの努力の賜物だよ。日頃から鍛えてるんだよ！」

最終的に、私はそう完結する事にした。
パッピは並々ならぬ努力家だから、力こぶを作るくらいわけないのだ。
きっと…多分。

「ああ、そういうことにしといてくれ。」

遠い目をしながら、私の完結に頷くサンズ。

「う…うん。」

「あ…ああ。」

フリスクと、キャラもとりあえず頷いておいてくれた。

ツッコミどころがあるところもあったけど、無事にアーロンとの筋肉対決を終え、彼と別れた後に、橋を渡る。

そして、また4人で協力して種を並べ花を咲かせ、花の橋も作って渡り、次のエリアへの入り口へと進んだ。