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133話 バレリーナチュチュ ページ37

─Aside─

滝の中に入ると、その先に、何かが落ちている。
バレリーナのチュチュだった。
古いものなのか、少し色褪(あ)せているけど、とても可愛らしい。

「お宝じゃなかったかぁ…」

私は、がっくりと肩を落とした。
「残念だったな」と、サンズが私の肩をぽんと叩く。

「いや、待てよ…?」

チュチュを手に取りつつ、私は、ふとあることを思い付いた。

チュチュは子供用のようで、私が装備できる大きさではなさそうだけど、自分よりもう少し小さいフリスクなら装備できるのでは…?と思ったのだ。

表示されたテキストを見ると、防御力も高いようだ。
それなら、尚更装備させた方が良さそう。

「このチュチュ、フリスクなら装備できるんじゃないかな?サイズ的に、フリスクが着れそうだし。」

「…え!?こんな可愛いチュチュを、ぼくが着ていいのかな…?」

私の唐突な思い付きに、フリスクはちょっと戸惑った。

「それはナイスアイデアだ!きっとフリスクにお似合いだぞッ!」

パッピも、そう言って目を輝かせている。
サンズも「いいんじゃないか?」と言って、キャラもそれに賛同するように頷いた。

みんながそう言うならと、フリスクはチュチュを履いてみる。
さすがに、ズボンを脱ぐわけにはいかないので、上からそのままチュチュを装備した。

「んー!やっぱり可愛いっ!」

「うむ!とっても似合っているぞッ!」

「えへへ…ありがとう!」

私とパピルスがベタ褒めすると、フリスクは頬を染めて照れくさそうに笑っている。
今日も癒やしをありがとう…フリスク…!




「後は何もなさそう?」
 
「ああ、特にないぜ。」

他には何も落ちてないのを、サンズと確認し、私達は、滝の裏の部屋を出た。

さっきの部屋を出て、そのまま曲がって進んでいく。
その先には、背の高い水草が、びっしりと生えていた。
進むには、この水草に入り、かき分けていかないとだめそうだ。

入った水草を、かき分けながら進んでいると、突然どこからか、ガサッと草が擦れたような音が聞こえた。
音のした方へ、水草を掻き分けると、黄色い恐竜の子供が顔を出した。

「よっ!A、フリスク、また会ったな!あれ?パピルスとサンズも一緒なのか?」

「キッド君!」

声の主は、キッド君だった。
まさかこんな所で会うとは。

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のん猫??(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます!すぐに外します! (2021年7月8日 12時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年7月8日 12時

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