116話 秘密を暴け! ページ20
「パッピ…その服めちゃくちゃおしゃれだよ!ナイス!」
思わず、私の口から褒め言葉が出る。
フリスクも同じことを思ったのか、親指を上に立てグーサインを出し、「超クールだね!」と褒める。
私達の反応に、パッピはまた目を大きく見開いた。
「なん…だと…!嘘偽りのない褒め言葉…!」
彼は、再び衝撃を受けたらしい。
フラッシュが走り、デートパワーのゲージが、またすごい勢いで溜まっていく。
ところが、パッピは急に真顔になった。
「だが…貴様達は、この服のシークレットパワーをまだ理解していない!したがって…二人が今言ったことは無効だ!」
パッピが、そう言い放った後、ゲージが巻き戻っていく。
どうやら、褒めるだけではダメらしい。
デートは、こんなにも厳しいものなのか…!
「どうやら、デートはここまでのようだな!」
「えーっ!ちょっと待ってちょっと待って!」
パッピのその一言に、私は焦ったが、フリスクは余裕の笑みのまま。
「…それなら、パッピの秘密を見つければいいんだよね?」
「ああ!オレ様の秘密を暴けばデートを続けてもいいぞッ!まぁ、無理だろうがな!」
パッピが軽く挑発し、これにはさすがのフリスクも、ムッとした顔をする。
そして、早足でパピルスに近付き、あちこち調べ始めた。
とりあえず、ここはフリスクに任せて、私は成り行きを見守る事にした。
ファイト、フリスク…!
フリスクは、靴、脚、手、シャツ…と順に調べていく。
まだ秘密を当てていないものの、パッピの引き締まった脚は努力の
パッピは、やっぱり努力家だよな。
尊敬するよ。
改めてそう思いながら見ていると、フリスクは、帽子を指差した。
「今度こそ分かった!この帽子でしょ?」
自信満々に言う彼女が可愛らしい。
「オレ様の帽子…?帽子…そう…帽子だ!ニャーッハハハハ!!」
どうやら、正解のようだ。
フリスクは、見事にパッピの秘密を暴いた。
「まさか、オレ様の秘密を暴いてしまうとは…!みみみ、見つかってしまったのなら…しかたがあるまいッ!」
慌てる様子が面白いなと思いながら、彼の帽子を見ていると…なんと帽子が上に浮いた。
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のん猫??(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます!すぐに外します! (2021年7月8日 12時) (レス) id: 0f66d036df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん猫?? | 作成日時:2021年7月8日 12時