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シャオロン、しゃおろん、しゃお、ろん。
あなたの声を呼ぶ度にじわりと胸が動くのです。
たった、2人で、密室で、
「逃げる前に、愛だけでいいから、確認させて、」
そんな蕩けるような言葉、私には、耐えられません。
たった1人の令嬢が今までした事の無い禁断に、手を出し始める。
それだけで私の背徳感はたまらないのです。
深海のような深いブルーのドレスをゆっくり、脱いでいくのです。
脱ぎながら彼を見ると、またじわりと溶けてしまう。
「そんな見んといてや、穴あくで。」
穴が空いても、あなたを愛しましょう。
何でこんなに、狂ったのか、理解もできない。
狂った？いいえ、愛に溺れたのです。
見たことも、感じたことない快楽に、手を出してしまう。
純白のベッドに沈むように倒れ込む、
彼はその上からおい被さるように座って私の頬を優しく撫でるのです。
それだけでぞわりと背筋がたちはじめ、顔を真っ赤に染めあげてしまう。
「逃げるなら、今やで」
彼の逃げるにはきっと色んな意味が含まれているのでしょう。それでも私はあなたを愛します。だから貴方も私を愛してちょうだいな。
『いいえ、逃げませぬ。』
その台詞が合図だった。
また貪るようなキスをしながら彼の細く滑らかな指が私自身の体をゆっくりと撫でていく、
たまらなく、興奮をしてしまう。
だらしない声が出ようが、彼に愛されてるのがたまらなかった。
たった、数分たった数時間で、愛を語るなと。言われるのかもしれません。
でも私達二人は声を出さずとも、わかるのです。これは溺れすぎた愛だと。馬鹿にされてもそう思うのです。
不思議ですか？
彼の熱を、彼の愛を直に受けるのがこんなにも楽しいことだなんて。ああ、ああ！！！！！！！
私のだらしない声も、だらしない熱も、すべてを愛してくれる貴方を愛しています。
『…っ、ねぇ、っあ、しゃお、ろん』
「好きとか、越してっ、あいしてるわ、っ、……A、」
その言葉だけで私は感情が高ぶるのです。
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作者名：かわ | 作成日時：2020年6月10日 10時
