霊感少女は今日も霊を視る

そ「１１話目〜」 ページ12

まふまふside


そ「こんな事になるならAちゃんも来ればよかったな〜」

坂「やめて下さいよ！Aちゃん、見た目に反して凄い食べるんですから！」

Aは大食いだ。本当に見た目に反して凄い食べる。それなのに痩せてる。その体質がとても羨ましい。

う「と言うか、いつもは付いてくるのになんで今日は来なかったんだろう？」

うらたさんが言うとさかたん、そらるさんの視線が僕に集まった。

ま「え、僕も、分かりませんよ？」

多分だが、Aが来なかった原因はエイジさんだ。もし、Aが出掛けるなら一緒に彼も付いて来るだろう。都会であるこの地には視える人が結構多い。

そんな中で超人気You Tuberである彼が現れたら騒がれる。そうなれば僕たちの正体がバレて、Aがそれを自分のせいにする。Aは責任感が強いから、彼が視える人に遭遇して騒がれてしまう事を分かっている。

だから今日は付いて来なかった。これはあくまで僕の味解だけどね。長年兄妹をしていると顔に出さなくても考えてる事が分かるようになるんだよね。兄妹って怖いね。

そ「今からでも来ないかな？連絡してよ、」

ま「Aは一度決めたことは曲げない主義なんで無理だと思います。それに、誘いたいならそらるさんが誘えばいいじゃないですか、ラ○ンもってるでしょう？Aの」

そ「中学生女子にそんな事出来ない」

Aが小学生の頃めちゃくちゃラ○ンしてたのに中学生になった途端にこれだもんな。

坂「確かに緊張しますよね〜」

さかたん、君はAが小学生の頃からあまり頻度は変わってないよ。

ま「そう？そういえばAがボヤいてたな。他の歌い手さん達からメールの頻度が減った、って」

本人はそれでスムーズに動画が見れるから楽になったらしい。

う「思春期だからみんな遠慮してるんじゃない？」

そう言いながらうらたさんは携帯を弄っている。おい、凄い嫌な予感がするぞ。その予感は当たり、Aから電話が掛かってきた。

貴〈行かないって言ってるのにうらたさんから凄いメール来るんだけど(￣^￣)〉

うらたさん！！

ま〈ゴメン！うらたさんには僕から言っておくから！何か買って来るけど、何がいい！？〉

貴〈おにぎり〉

あ、結構普通。

貴〈五、六個〉

やっぱり普通じゃなかった！

ま〈はーい。おにぎりね、じゃあ後でね！〉

貴〈バイバイ〉

素っ気なくAは電話を切った。

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