エ『10話目!』 ページ11
まふまふside
まさか、幽霊嫌いのAが成仏に協力するなんて。何年か前、父さんも母さんも生きている頃はよく成仏に協力してたっけ。
Aと両親は俗に言う「視える人」だった。その力を使って両親は霊媒師をやっていた。視えない僕はその姿をただ見ることしか出来なかった。Aみたいに一緒に成仏させれなかった事は、少し悔しかった。
どうしてAは両親の役に立てて僕は立てないんだろう。そう思いながらずっと両親の背中を見て育っていった。
そんなある日、両親は交通事故に遭い、亡くなった。原因をAから聞くと、「猫を避けて」と言っていた。その時に初めてAが泣いているところをみた。
視えるせいか、驚きも泣きもしないAが初めて僕に抱きついて声をあげて泣いた。その時に思った。
僕がこの子を守ってあげなきゃ…!
って。教育費などは両親の貯金で一応は払えるから料理を頑張った。幸いにもAは駄々を捏ねる様な女の子じゃなかったから嫌いなものが出てもきちんと食べてくれた。
初めて作ったご飯を「美味しい」と言ってくれたあの笑顔だけはとても嬉しかった。言葉で示してはくれないけど、態度で示してくれるから結構嬉しい。
そ「話って何だったの?」
合流してご飯を食べに行こうと移動している道中で尋ねられた。
ま「え、あ、しゅ、宿題で解らないところがあったそうなので教えてました!」
この人達に「家に幽霊がいるんだよ〜」と間違っても言ってはいけない。何故ならとてもビビられ、家に来なくなり、他の人にもそれを話し出すから。僕の家が幽霊屋敷と言われる様になってしまう。それだけは避けたい。
そ「…ふぅん。そうなんだ。」
少し怪しく弁解したせいかまだ疑われてる。そらるさん鋭いもんな。そらるさんにだけはバレたくない。
ま「それよりどこ行くか決まりました?」
そ「それはね、今2人がジャンケンしてるから」
まだジャンケンしてるんだ。2人は家を出てから晩御飯に何を食べるかずっとジャンケンをして決めている。もう、家を出て数分は経っているのに。
坂「やったー!」
う「くそっ!」
あ、さかたん勝ったんだ。
坂「夕飯は焼き肉でーす!」
因みにうらたさんはファミレスだったよ。僕とそらるさんはどっちでもいいからって事で2人に任せてたんだよ。
そ「いいけど、坂田の奢りね」
坂「え?」
ま「ゴチになりまーす笑」
坂「えー!?」
焼肉なんて事言うからだよ、さかたん。
148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜 - 返信、ありがとうございます。応援してます! (2019年6月7日 0時) (レス) id: 51e3c043a3 (このIDを非表示/違反報告)
リン。(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます。余裕がある時に書く、と言うのはとても良いアイディアだと思います。私も現実で色々あって更新があまり出来ていませんでした。これからはもう少し多めに更新出来たらなと思います。 (2019年6月4日 7時) (レス) id: 4d98e1debc (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 私は作者さんが少しでも余裕があるときにでも、何ヶ月も更新できなくても書いていただければ嬉しいです。けれど作者さんだって難しいことがあるかと思いますので強要とかは私もありません。(上手く書けなくてすいません) (2019年6月3日 11時) (レス) id: 51e3c043a3 (このIDを非表示/違反報告)
璃人(プロフ) - いえいえ!謝る必要ないですよ!返信ありがとうございます。作者さんが書いて頂けるのが一番ですね!また何かありましたらその時に!((。´・ω・)。´_ _))ペコ (2019年6月1日 23時) (レス) id: d2c3edb754 (このIDを非表示/違反報告)
リン。(プロフ) - 璃人さん» ありがとうございます。貴方のコメントを見て、少し書きたい枠が湧きました。代わりに書いて下さると言って下さったのに、すみません。ですが、また書きたくないと思った時には貴方にこの作品を書いて貰いたいなと思います。その時はよろしくお願い致します。 (2019年6月1日 22時) (レス) id: 4d98e1debc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リン。 | 作成日時:2019年1月6日 23時