次の桜が咲く頃に。【爆豪勝己】 (ページ2)

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2話ページ2

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3年生始まりの日の帰りのホームルームを終え、自分の席で教科書の整理をする。もう座学もほぼないなぁ…。座って受ける授業、好きだったのに。と、1人1番後ろの席の私はみんなの背中を見ながらスクバに荷物を入れる。来週から2週間、今年度1番初めのインターンが始まる。どんどん近くなるみんなとの別れを感じたが、目指した先でまた会えるんだから頑張ろうと強く思った。

『あ、爆豪くん。まだ帰ってなかったの？』

ガラガラと扉が開くとそこには爆豪くんが居た。

「忘れもん。」

彼が忘れ物なんて、珍しいと思いながら私も忘れ物ないかなぁとスクバの中身を確認した。明日提出のプリント類もある、お財布あるし、携帯もある。とりあえず大丈夫かな。あ、これリカバリーガールから貰った飴だ。なんて考えていたら夕日に照らされていた机に影ができた。つんつんの。

『どしたの？』

いつものムスッとした顔の彼に聞く。私、結構この顔好きなんだよね…。するとまた私の好きなムスッとした顔で言った。

「帰んぞ。」

『……え、一緒に？』

意味の理解に時間がかかった。だってあの爆豪くんが対して関わりの無かった私に、帰るぞとか言ってるんだもん。困惑する。

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