6.帰り道〜家 ページ6
今日私は一日中気持ちが晴れないまま過ごした。
「学秀...」
あれは怒ってしまった私が悪い。謝らなくては...。
だから校舎内を学秀探しのために歩き回るが、学秀の影すら見当たらない。
生徒会室にも校庭にも、もちろん教室にもいない。
仕方がない今日は帰って明日ちゃんと謝ろう。そう考えた私の視界に突然、誰かの後ろ姿が飛び込んで来た。
「...あっ」
あの背中は小さい頃からよく私を引きずってくれた...学秀。
一瞬、大声で彼の名前を口にしたくなった。
しかし校内だということを思い出し、慌てて口をつぐむ。今は声を掛けず、学校から離れた場所できちんと謝ろう。
私は一定の距離を保ったまま彼を追うことにした。
───十五分後───
「A。」
思わぬときに名前を呼ばれ、ビクリとする。
「気付いてる。隠れてないで出てこい。」
学秀の観察力の高さか...察知能力の高さか...私の隠蔽能力の低さに驚いた。
そっと電柱の影から出る...と同時に胸が苦しくなった。
「え？何？え？」
何だこれ...温かい...ん？温かい？目の前には白い制服のシャツがあって...
「ギャァァァァアアア！」
「耳元で喚くな」
み、耳元で言うなぁぁあああ
「学秀...離そうか。」
「...。」
意外とあっさり離した学秀。
もっと、嫌だ、とか言うかと思ったのに。
「...それより学秀。朝、ごめんなさい。私が勝手に怒って。怒ってる理由もただの感情の爆発だし...。」
そう謝りながら90度に深く頭を下げる。
すると、ふわっと頭の上に学秀の手が乗った。
「謝らなきゃいけないのは僕もだ。...その...すまなかった。...顔を背けて...。」
恥ずかしかったんだ。
最後に何か聞こえた気がしたが、よく聞き取れなかった。
====
「何か良いことでもあったの？A。」
「ないですよーお母様｣
その後、とある家庭内ではこんな会話もあったとかなかったとか。
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魔導士カリナ(プロフ) - うーぱーちゃんさん» ですよね...！ いえ、今は中二ですよ (2017年12月17日 17時) (
レス) id: 0cf79671fa (このIDを非表示/違反報告)
うーぱーちゃん - 確かに実写化で月山はちょっと…引きますwwところで今中学1年ですか？ (2017年12月17日 16時) (レス) id: 62b3900fb6 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ - 教えていただきありがとうございます。本文にURLを書いてしまっていたため、今までできなかったようです。ありがとうございました。 (2017年9月9日 22時) (レス) id: 95708f55da (このIDを非表示/違反報告)
魔導士カリナ(プロフ) - ココロさん» ありがとうございます...！一番最初ですか。ページを選ぶところですか？私の場合暗殺教室の画が貼ってあるところ。それなら編集ページの上の方にある『トップに表示する画像』にURLを入力します。作品の一ページ目なら、画像のURL、みたいなところにURLを入力します。 (2017年9月9日 17時) (レス) id: 0cf79671fa (このIDを非表示/違反報告)
ココロ - コメント失礼します。面白かったです！原作よりも丸い学秀くんが可愛いかったです！質問なんですが、1番最初のページに画像を貼るのはどうしたらいいのですか？ (2017年9月9日 7時) (レス) id: 95708f55da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔導士カリナ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8d772720604/
作成日時：2016年2月2日 15時
