#15話 ページ16
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工藤邸に無事帰りついた頃にはもう日付けが変わっていた。
電気は消されているが、書斎から物音がした所をみるとまだ起きているだろう。
『まだ起きていたんですか？』
「そういう貴方は随分とお酒を飲まれたようですね」
『まぁ、色々大変でしたけれど』
「疲れてるんですか？。介抱しますよ」
そう言って椅子から立ち上がった。
『大丈夫ですよ。お風呂入ってすぐ寝るので』
そう言っても通用せず、遂には抱き上げられてしまった。
『は、離して…！』
「おとなしくしてて下さい。落ちますよ？」
直談判しても今の様にはぐらかされるだけで、そうしている間にも私のベットに辿り着いた。
「貴方は何を知り得ようとされてるんですか？」
『秘密ですよ。今は。
………でも、酔いが覚めて、話す気が出来たらいつかはと。その時ははぐらかさないでちゃんと答えて下さいよ？。約束です』
小指を絡めて指切りすると、少し浮かない顔の沖矢さん。
『嘘なんかついたら、本気で針千本買って来ますから、覚悟してて下さいね』
「…了解」
フッと微笑んで、部屋を後にした。
その姿は、
朝目が覚めると、酷く頭痛にに襲われて、咳も出る上キツくて堪らなかった。
二日酔いに加え風邪とは嫌なコンビだ。
取り敢えず、沖矢さんにバレることなく台所に出た。
風邪薬を水と一緒に飲み込み、あとはベットで横になるだけ。
めまいが酷くて歩くのにも精一杯。
気を抜くと直ぐに倒れてしまいそう。
立っているだけでも息が上がるとは、こんな姿は誰にも見られたくない。
そんな思いでいっぱいで、沖矢さんの気配には気づきもしなかった。
「どうされました？」
『ふ、二日酔いですよ。タダの。
余り近寄らないで貰えます？。こんな姿見られたくないので』
咳も我慢して精一杯言ったつもりだった。
なのに彼は私の嘘が通用しなかった様で、昨日と同じ手つきで私を担ぎあげた。
力を振り絞る気持ちで言った。
『……移っても知りませんから』
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カンナ(プロフ) - ナミさん» ありがとうございます(o^∀^o)！。今後の赤井さんの行動が気になりますね。 今後の展開をお楽しみに!!。 コメントありがとうございました (2020年6月5日 6時) (
レス) id: 429d40b89b (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 赤井さん夢主さんを助けてあげてください。まさかインスタでこうなるとは、次回どうなるか楽しみです。 (2020年6月5日 2時) (レス) id: 134760d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - ナミさん» そう言って頂き、本当に嬉しいです。これからも更新頻度を落とさず面白い作品を作っていけるよう頑張ります。コメントありがとうございました。 (2020年5月20日 8時) (レス) id: 429d40b89b (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 沖矢昴さん登場して嬉しいです。赤井秀一さんが、早く登場することを楽しみにしております。これからも頑張ってください。 (2020年5月20日 3時) (レス) id: 134760d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カンナ | 作成日時：2020年5月12日 22時
