文豪二十六人目 ページ34
骸side
私が抱き締めた人物は、ぎこちなく抱き締め返してくれる。
細くて、折れそうだったその腕は力強くて。貴方の存在を証明していて。
あぁ、変わってないんだ。
骸『咲一、久し振りだね…！』
咲一「うん、姉ちゃん…遅くなってごめん…。」
千鶴ちゃんと啄木くんが、空気を読んだのか司書室から出ていく。
暫く抱き合っていた私たちは、その二人だけの世界をゆっくりと味わった。
骸『置いていってごめんね、姉ちゃん馬鹿で、、』
咲一「ううん。姉ちゃんは、俺にとって最高の姉ちゃんだよ。」
優しい声色。優しい手付き。
会いたかった、弟がここにいる。
咲一「よし！姉ちゃんに再会出来たし、俺はいろんな人に挨拶してくるよ。だから…」
咲一が、こっちに手をのばす。
咲一「姉ちゃん、案内して！」
骸『え…。』
汗がだらだらと流れていく。
案内など、知らない人に会うんだよね…。
咲一「あ、ごめん。姉ちゃん、」
骸『…ご、ごめんね。』
さっきまでの幸せの時間とはうって変わって気まずくなる。
でも、このままじゃダメだよね…。私だって変わらないと…。
骸『い、いこう！ね、ねね姉ちゃんが案内してあげる！』
噛んじゃった。凄く恥ずかしい。
咲一「いや、でも、姉ちゃん…人みし」
骸『良いの！姉ちゃんなんだから！』
咲一の言葉を遮って、声をあげる。
私ってこんな風に大きな声出せたっけ？
しっかりと握った人形のライサーの視線が刺さる。
下を向いていた筈なのに、今はちゃんと前を見ているよ。
咲一「…じゃあ、お願い！」
骸『ま、任せてよ！』
私は、このあと、凄く凄く…それは、凄く後悔する。
もしかして、ライサーはこれを予想していたから私を見ていたかも知れない。
私が、弟が来たことに浮かれて、何時もしないことするから。
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新美悠華＠文アル大好き💛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです (2023年3月19日 9時) (
レス) @page10 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
ろすと(プロフ) - ミントさん» 面白いと言ってくださり有難うございます！自分なんかの語彙力を欲しいって言われたの初めてです！分けるほどのものじゃありませんが…(汗。これからも宜しくお願いします！ (2018年8月16日 13時) (レス) id: e6bfa2b228 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - すごい面白いです！語彙力分けてください！（無理なのは重々分かってます。） (2018年8月15日 13時) (レス) id: 957ebcb77d (このIDを非表示/違反報告)
ろすと(プロフ) - 乱鬼さん» また、こうしてほしい！というリクエストや要望がございましたら、お気軽にコメントしてください！応援有難うございます！ (2018年8月5日 14時) (レス) id: e6bfa2b228 (このIDを非表示/違反報告)
乱鬼(プロフ) - じゃあ、3人方は仲がとてもいいということでOKです。頑張ってください！( ^ω^ ) (2018年8月5日 13時) (レス) id: b28e480167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろすと | 作成日時：2018年2月11日 14時
