文豪十七人目 ページ23
side無し
厨房にいた好青年は、鷺已の方を見ると一度首を傾げたが手に持っているタッパーのような物を見ると納得したような顔になった。
志賀「それ、俺が司書に頼んだ多喜二用のおはぎじゃねえか！アンタが持ってきてくれたのか？」
「ありがとな」と言いながら、鷺已の手からタッパーを受け取る。好青年の片手には喫茶店のような飾付けをしてあるホットケーキの皿があった。
なるほど、今はおやつの時間…と鷺已は恐怖の中でも理解した。
しかし、依然として小林と鷺已の対立は解決していない。
席につかない小林と何も喋らない鷺已を見て好青年はお互い席に座るよう言った。
多喜二「すみません、直哉サン」
鷺已に向けた声色とは全く違う尊敬に似た暖かなそれを聞くと、鷺已は小林という人間は本来このような性格なのかと思い少しだけ恐怖心がほぐれた。
骸『あ、…っ、私は鷺已骸と言います。さ、きほどは、そのすみません！』
薄れた恐怖心によって吃りながらも謝罪の言葉を口にすることは出来た。
それを聞いた小林は目を見開き、笑った。
多喜二「ごめん、アンタのこと勘違いしてたかも。俺は小林多喜二、宜しく頼むよ。」
小林多喜二、鷺已は心のなかで復唱した。そんなやり取りを見ていた「直哉サン」は不思議そうな顔をしただけで何も言わなかった。
司書から頼まれた仕事を遂行した鷺已がこの場から離れようとすると小林が止めた。
多喜二「折角だから、直哉サンのホットケーキ食べていきなよ。」
志賀「良いのか、多喜二？」
「はい、大丈夫です」と「直哉サン」という好青年に言うと厨房に行き鷺已の皿を用意しまだ口をつけていない部分を取り分けた。
こうなったら鷺已の断る訳にはいかない。一言お礼を言ってそのホットケーキを口に運んだ。
この後の会話で鷺已が自分等よりも歳上であることを知り、小林は鷺已に慌てて謝罪することになる。
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本当に有難うございます！！！
これからもこの作品を宜しくお願いします！
2018 3/22 作者 ろすと
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新美悠華＠文アル大好き💛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです (2023年3月19日 9時) (
レス) @page10 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
ろすと(プロフ) - ミントさん» 面白いと言ってくださり有難うございます！自分なんかの語彙力を欲しいって言われたの初めてです！分けるほどのものじゃありませんが…(汗。これからも宜しくお願いします！ (2018年8月16日 13時) (レス) id: e6bfa2b228 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - すごい面白いです！語彙力分けてください！（無理なのは重々分かってます。） (2018年8月15日 13時) (レス) id: 957ebcb77d (このIDを非表示/違反報告)
ろすと(プロフ) - 乱鬼さん» また、こうしてほしい！というリクエストや要望がございましたら、お気軽にコメントしてください！応援有難うございます！ (2018年8月5日 14時) (レス) id: e6bfa2b228 (このIDを非表示/違反報告)
乱鬼(プロフ) - じゃあ、3人方は仲がとてもいいということでOKです。頑張ってください！( ^ω^ ) (2018年8月5日 13時) (レス) id: b28e480167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろすと | 作成日時：2018年2月11日 14時
