文豪十五人目 ページ21
side無し
目映い光と共に、四人の姿が有碍書庫へと現れる。深傷を負ったものはおらず疲労さえもしていなかった。
司書は補修する人がいないかを確認すると鷺已に体を向けた。
司書「骸先生、これ小林先生にお願いできますか？」
司書から鷺已へ手渡されたのは丁寧に包装された箱。生物なのだろうか箱が冷やされたように冷たく感じる。
鷺已は、「小林先生」とは誰なのか分からず司書へと容姿を聞く。
骸『千鶴ちゃん、その…小林くんってどんな人ですか？』
司書「あ、そっか。骸先生は自然主義の方達とよくいますからね。」
司書は少し考えるような仕草を取ると、鷺已にこう伝えた。
司書「何時もフードを被ってらっしゃる方ですよ。この時間なら食堂にいます。」
司書はそれだけを言うと、自身の仕事に戻ってしまった。
扉から出た鷺已は冷たい箱に目を落としながら、断らなかった事を激しく後悔した。
話したことすら無ければ、その姿をちゃんと見たことすらない。それは相手も同じ。
果して、自分がそのような人に届け物を渡すことが出来るだろうか。
骸『此処でｳｼﾞｳｼﾞしても仕方無いです。食堂に行こう。』
そう決心したものの、その足取りは重たかった。
__________________
食堂
食堂に着いた瞬間顔をかかるのは甘い匂い。厨房をチラリと見れば、好青年のような人物が緑のエプロンをつけて何かを焼いている。
甘い匂いの出所は彼処だろう。と、鷺已は自己解決した。
さて、そのフードを被った「小林くん」は何処にいるのかと思い、辺りをキョロキョロと見渡す。
そうすれば、厨房から少し離れた所に紅茶であろうものを啜っているフードを被った人が目に入る。
鷺已は、あの方が「小林くん」だと思い近くまで歩いた…が、鷺已は足を止めた。「小林くん」が此方を見たのだ。
それだけなら鷺已はすぐに歩み始めるがそうもいかなかった。「小林くん」の目と雰囲気は明らかに【敵意】を持っていた。
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新美悠華＠文アル大好き💛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです (2023年3月19日 9時) (
レス) @page10 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
ろすと(プロフ) - ミントさん» 面白いと言ってくださり有難うございます！自分なんかの語彙力を欲しいって言われたの初めてです！分けるほどのものじゃありませんが…(汗。これからも宜しくお願いします！ (2018年8月16日 13時) (レス) id: e6bfa2b228 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - すごい面白いです！語彙力分けてください！（無理なのは重々分かってます。） (2018年8月15日 13時) (レス) id: 957ebcb77d (このIDを非表示/違反報告)
ろすと(プロフ) - 乱鬼さん» また、こうしてほしい！というリクエストや要望がございましたら、お気軽にコメントしてください！応援有難うございます！ (2018年8月5日 14時) (レス) id: e6bfa2b228 (このIDを非表示/違反報告)
乱鬼(プロフ) - じゃあ、3人方は仲がとてもいいということでOKです。頑張ってください！( ^ω^ ) (2018年8月5日 13時) (レス) id: b28e480167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろすと | 作成日時：2018年2月11日 14時
