守り神は隙が無いようでｰ弐ｰ【鬼滅の刃】

伍拾弐. ページ6

炭「………行こう」






伊「……そうだな。」








俺達は、鬼の元へ走った。




風向きが変わって、鼻も利くようになってきた。



これなら鬼の位置がわかる。








匂いはあと二つ…。いる！









炭「伊之助ーーっ！！」





伊「俺の方が先に気づていてた！その首ぶった斬ってやるぜ！」









伊之助が弾かれて、戻ってくる。









目の前にいたのは…









伊「こいつ…首がねぇ！！」









***









善「怖いよぉ、この山怖いよぉー！！」







『………あんまり大声出してると、鬼が来ますよ』







善「ヒェェッ！」









***








炭「袈裟斬りだぁぁあ！！」








くそっ……なんだこれ、腹が立つぜ。



あいつの思い通りか…！！








こうなるのが必然のようだ…。まるで、川の水が流れていることほど当たり前のように…！！








こいつは…自分が前に出ることではなく、戦いの…全体の流れを見ているんだ…！！








俺の刀は、首のない化け物を上手く切った。







炭「やったぞ！倒せたぞ…伊之助！！」






伊「………」





炭「伊之助？」








俺は刀を捨てて、炭治郎に向かっていった。









炭「え？」









お前にできることは……俺にもできるわボケェェエ！！








俺はあいつをぶん投げた。









***








伊之助に投げられ、現在空中にいる。





…この匂い








…そういうことか！！伊之助…！！









炭「水の呼吸…壱ノ型！」









鬼に切りかかろうとした時。






その鬼は、自ら首を差し出すように、両手をこちらに向けた。









炭「伍ノ型…！干天の慈雨…。」









そして鬼の首は落ちる。









「十二鬼月がいるわ……」








炭「え？！待って…！」








「気をつけて……」








穏やかな声でそう言って、鬼は消えた。









十二鬼月がいる…本物の十二鬼月が、この山に…。








***


ｰここから少し番外編ｰ


本編とは関係ないです！


ｰ他キャラが、Aちゃんを見た時の反応ｰ




〇炭治郎の場合

「おう、A！！」





〇伊之助の場合

「勝負だAーー！！！」


『なんで？！』







〇善逸の場合

「結婚してくれよぉ！Aちゃぁん！」

『断る』

伍拾参.「無力」→←伍拾壱.

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