検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:172,558 hit

伍拾. ページ4

私は刀を弾く。




いくら操られているからと言って、ブンブンと好き勝手刀をずっと振らせておくのは好ましくない。





……それに、彼女もキツい。









でも、女の人は傷つけないように、細心の注意を払って糸を……









糸を切ろうとした時だった。









「ぁあぁぁぁっ!!」








悲痛な声と、ゴリッと骨が折れる音。



それでもなお、彼女は私に向かって刀を向ける。








…鬼が無理やり動かしているから、骨が折れていようがなんだろうがお構い無しなんだ。








その時、また別の音がした。









「こ、殺してくれ……」




「骨が……内蔵に…突き刺さって…るんだ。
動かされると…激痛で、耐えられない…


どの道、もう死ぬ…!」









………惨い。





骨が折れ、どうなろうと鬼は知ったこっちゃない。




その状態で動かされ続け、激痛で……









「トドメを、刺してくれ…!!」









伊「よしわかった!!」









炭「まってくれ、なにか助ける方法を…!!」









伊「本人が殺せって言ってんだ!!
こいつらもはええから、モタモタしてたらこっちがやられるぜ?!」









『……今回ばかりは、伊之助が正しいかもね』








もう、あの骨の折れ方は異常だ。



持ってあと数時間、いや…数分の命。



激痛で悶え苦しむより、殺してあげた方が優しさかもしれない。









炭「わかってる!考えるから待っててくれ…!」







炭(技は使いたくない…でも、糸を切ってもまたすぐ繋がる…!!




動きを止めるには……




そうだ!)









突然炭治郎は走り出した。


それを追いかけるように、女性隊員も後を追わされる。









炭「よし、着いてくる…!」









そして次の瞬間、炭治郎は女の人を抱え、宙に放り投げた。









「(なんて力…!!)」








そして、女の人は木に引っかかる。



あの糸が絡まり、宙ずりの状態になっているのだ。









炭「よし!上手く絡まった…!」







伊「な、なんじゃそれぇぇえ!!俺もやりてぇぇぇえ!」








…そう言って、すごく楽しそうに笑いながら走り、伊之助は人をぶん投げた。









伊「はははははっ!見たかよ!
お前にできることは俺にもできるんだぜ?!」







炭「すまない!ちょっと見てなかったーーっ!」







伊「なにぃぃい?!」

伍拾壱.→←肆拾玖.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (126 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
306人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません!直しておきました! (2019年10月19日 11時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 伊之助と村田のセリフ直してください。全部、伊之助になってます (2019年10月19日 10時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月29日 1時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年9月29日 1時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 吹雪咲彩さん» ふぶちゃーん!!ほんと?!ありがとう(*^^*) (2019年9月28日 12時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。