陸拾陸.「絆」 ページ20
***
？「もしもーし？大丈夫ですかぁ？」
善「……じいちゃん………」
？「誰がじいちゃんですか？」
俺を上から覗き込む女の人は、微笑んでそう言った。
善「夢に……じいちゃんが出て来て…諦めるなって…」
？「あぁ、それは走馬灯ですね！
一説によると…
死の直前に走馬灯を見る理由は、今までの経験や記憶の中から、迫り来る死を回避する方法を探しているんだそうですよ？
まぁ、私は経験したことないので分かりませんけどね？」
女の人は、俺の額に指を当てる。
？「うん、上手く呼吸で毒の巡りを遅らせましたね！
それが出来ていなければ…とっくに蜘蛛にされている所でした。
今、解毒剤を打ちますね」
腕にちくりとした痛みがはしり、俺は少し顔を歪ませる。
善「……A、ちゃん…は？」
？「Aちゃん…？あぁ、隣の女の子のことですか。
彼女はかなり危険な状態でしたが、解毒剤を打ったのでもう大丈夫です。
まぁ、始めみた時こそ亡くなっているかと思いましたが」
………よかった。
本当によかった。
自分に解毒剤が打たれた時の何倍も安心した。
俺は、声の聞こえた方に視線を動かした。
「おい、こっちだ！こっち！」
「下ろせるか？」
「慎重にやれよ」
「大丈夫だ！皆生きてる！」
………よかった。
俺はゆっくり瞼を閉じた。
***
刀が折れた……。このこの糸は、さっき切れなかった鬼の体より、なお固いのか…？！
間合いの内側にも入れない……どうすれば……！
避けいれない数の糸が降ってきた時
炭「禰豆子…！！」
禰「…っ！！」
俺は禰豆子を抱え、木の傍に隠れる。
炭「禰豆子、禰豆子…！！兄ちゃんを庇って…ごめんな……！」
「お、お前…その女……兄妹か？」
炭「だったらなんだ？！」
傷が深い……左手首がちぎれそうだ…！
早く治れ、早く治れ、早く治れ……！！
するとその時、あの累と呼ばれた少年は姉らしき鬼の体を刻んだ。
姉の方は体を直すと、山の方に走っていく。
「坊や。話をしよう。出ておいで
僕はね、感動したんだよ。君たちの絆を見て、体が震えた。この感動を表す言葉は、きっとこの世にないと思う。」
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません！直しておきました！ (2019年10月19日 11時) (
レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 伊之助と村田のセリフ直してください。全部、伊之助になってます (2019年10月19日 10時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年9月29日 1時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年9月29日 1時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 吹雪咲彩さん» ふぶちゃーん！！ほんと？！ありがとう(*^^*) (2019年9月28日 12時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2019年9月23日 15時
