検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:172,543 hit

玖拾肆. ページ49

胡「お友達2人はどこかに行ってしまったのに




1人で寂しくないですか?」







炭「いえ!できるようになったら…やり方を教えてあげられるので!」









胡「…君は心が綺麗ですね。」









しのぶさんは微笑んでそう言った。









炭「……あの、どうして俺たちをここに連れてきてくれたんですか?」








胡「禰豆子さんの存在は公認となりましたし…君達は怪我も酷かったですしねぇ…。



それから、









君には…私の夢を託そうと思って。」









炭「夢?」








胡「そう。鬼と仲良くする夢です。
きっと君なら出来ますから」









俺はその時、ある匂いを感じた。









炭「……怒ってますか?」







胡「…!」







炭「なんだかいつも怒っている匂いがしていて…ずっと笑顔だけど…」









胡「……そう。そうですね。
私はいつも怒っているかもしれない。


鬼に最愛の姉を惨殺された時から。


鬼に大切な人を奪われた人達の涙を見る度に、絶望の叫びを聞く度に……


私の中には怒りが蓄積され続け、膨らんでいく。






体の1番深い所に、どうしようもない嫌悪感がある。

ほかの柱達もきっと似たようなものです。





まあ今回…彼等も人を食ったことがない禰豆子さんを直接見て、気配を覚えたでしょうし…お館様の意向もあり、誰も手出しすることはないと思いますが。」









炭「……」









胡「…私の姉も、君のように優しい人だった。


鬼に同情していた。


自分が死ぬ間際ですら、鬼を哀れんでいました。






私はそんな風に思えなかった。
人を殺しておいて可哀想?
そんな馬鹿な話は無いです。



でも、それが姉の想いだったなら……私が継がなければ。

哀れな鬼を斬らなくても済む方法があるのなら…考え続けなければ。





姉が好きだと言ってくれた笑顔を絶やすことなく…。







だけど少し…疲れまして。鬼は嘘ばかり言う。
自分の保身の為、理性も無くし、剥き出しの本能のまま人を殺す。








炭治郎君。頑張ってくださいね。
どうか禰豆子さんを守り抜いてね。



自分の代わりに君が頑張ってくれていると思うと…私は安心する。

気持ちが楽になる。









……全集中の呼吸が止まってますよ?」









炭「あっ……」









彼女は少し微笑んだと思うと、一瞬にして姿を消した。

続編行きます!→←玖拾参.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (126 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
306人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません!直しておきました! (2019年10月19日 11時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 伊之助と村田のセリフ直してください。全部、伊之助になってます (2019年10月19日 10時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月29日 1時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年9月29日 1時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 吹雪咲彩さん» ふぶちゃーん!!ほんと?!ありがとう(*^^*) (2019年9月28日 12時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。