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捌. ページ10

すると、今度は突然ボロボロと涙を流しておはぎを食べる善逸。








『…忙しい人だなぁ。』









私は苦笑いをして、善逸を見た。









『西の街かぁ…じゃあ私と同じ仕事かもね。
私も今からそこに行くんだ』






善「ほ、ほほほほ本当?!」






『うん、本当』






* * *




俺、我妻善逸は今安堵に浸っていた。




神楽月Aと、同じ仕事をするということに。








理由は、勿論彼女が滅茶苦茶可愛い…というか美人なのもあるけど、もっと大きな理由は









彼女が、滅茶苦茶強いことを知っていたからだ。







だって、だってだよ?!あの山であの子が鬼と戦ってるところを一瞬見たんだけどさ…



一瞬で、3匹の鬼の首を落としたんだよ?!




そんな子と仕事できるんなら、鬼に食い殺されなくて済むかもしれない…という理由だ。









『よし、じゃあ私は行くね』






善「ええええ?!なんで?!なんでさっさと俺を置いていこうとしてるの?!」






『え?いやぁ…早く西の街へ行きたくて』







Aちゃんは、なにも悪気がないようだ。


だって、何の音も聞こえないもの!!!






………ん?「聞こえない」…?






彼女から、なんの感情の音も聞き取れない…。

こんなこともあるんだ…。









じゃなくてね?!









善「俺も連れてってくれよぉ…。
俺一人じゃ絶対死ぬよぉぉお!?」






『はあ…じゃあ早く行くよ』








彼女は呆れたようにため息をつく。





その時風に吹かれた、彼女の耳元の大きな鈴が揺れたとき、「チリン」と、短く…綺麗な音を出した。









* * *







ようやく西の街に着いた私達。








善「歩くの……速いよ……Aちゃん……」








私の2メートルくらい後ろで、息切れをして倒れそうになっている善逸。








『しょうがないな…じゃあ少し休もうか』








それを言うと、分かりやすく善逸は顔を輝かせた。























善「え"ぇ?!じゅ、15歳…?!」





『うん、そうだよ。善逸16歳なんだ。
年上には見えなかったよ』







せいぜい同級生くらいかと思っていた。







善「年上だと思ってた…背は俺よりは低いけど。」





『はは…よく言われるよ』







私は少し苦笑いを浮かべた。

玖.→←漆.「お仕事」



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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時

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