弐拾捌. ページ30
炭「珍しき血って、どういうことだ…?」
『えっと…生き物の血には、種類・系統があってね、
稀血の中でも、さらに数少ないもの…珍しき血であればあるほど、鬼にはその稀血1人で50人〜100人人を食ったのと同じ栄養があるの』
私の血は、多分希少な方。
だから、何度も何度も鬼に襲われた。
「無力」だったときから…何度も。
『簡単に言えば、稀血は鬼達の大好物なんだよ』
そう言い終わった時、あたりの気配に気がついた。
……来る、鬼が。
………落ち着け、怖がるな私。
「稀血…稀血…!」
…鬼だ。
炭「くっ…!俺はこの部屋を出る。
落ち着いて。大丈夫だ。鬼を倒しに行ってくるから。
いいか?照子。兄ちゃんは今本当に疲れているんだ。照子が助けてやるんだぞ?」
『私達が部屋を出たら、すぐ鼓を打って移動して。
今まで潔くんがしてきたように…誰かが戸を開けようとしたり、物音がしたら、間髪入れずに鼓を打って逃げるの。』
炭「俺達はかならず迎えに来る。
2人の匂いをたどって…!
戸を開ける時は、名前を呼ぶから」
『もう少しだけ、頑張って…!
できるかな?』
私が微笑んでそう言うと、2人は泣きそうな顔で頷いた。
炭「偉い…!強いな!
……行ってくる」
もうかなり、距離が近い。
炭「A。あいつは異形だ。
いけるか?」
『……全力は尽くすよ』
私はニコッと微笑む。
心の中は、「怖い」「戦いたくない」という本音でぐちゃぐちゃだった。
だけど、万が一…炭治郎が危険な目にあいそうになったら、私がなんとかしなくちゃ。
鬼がこちらの部屋に顔をのぞかせた瞬間、私たちは鬼に向かって走り出す。
炭「叩け!!」
…よし、鼓の音が聞こえた。
「……虫けらが。忌々しい…!」
鼓の音と同時に、部屋が回転した。
『…っ!』
なるほど、こういう血鬼術か…!
私は鼓を叩く手に注目した。
右肩の鼓は…右回転!
左は左回転…!
右足は前回転。左足は後回転!
そして…腹の鼓は、爪の攻撃!
炭治郎も、しっかりそれを見極めて攻撃を避けていた。
私達は鼓を叩く手から目を離さず、攻撃を避け続けた。
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時