弐拾漆. ページ29
ここの屋敷に漂う、「稀血」の匂い。
きっとここの主は、稀血の人間を喰っている。
まだ幸い、私は出血していない。
だから、匂いはある程度抑えられているはずだ。
『光の呼吸…壱ノ型。 彼岸光月!』
鬼の首が飛び、畳に転がる。
……?この部屋は
・
・
・
そして今に至るというわけだ。
「潔おにいちゃん!」
「照子っ…!!その人は?」
……襖をあけたのは、炭治郎だった。
炭「俺は竈門炭治郎。悪い鬼を倒しに来た!」
「あ……Aちゃんと、同じ…?」
私もさっきこの部屋に来た時、潔くんにそう言って説明したのだった。
炭「Aが来るまで、ひとりだったんだろう?
1人でよく頑張ったな…!」
潔くんは、妹に会えたのと、炭治郎の安心感で泣いていた。
『炭治郎。潔くんの傷は、そこまで深くない。
でも、手当だけお願いしていいかな?』
私は生憎、治療品を持っていなかったため、炭治郎に任せた。
炭治郎は微笑んで頷く。
炭「この傷薬は凄いんだぞー?
俺の先生がくれたものだ!」
………炭治郎。
私は炭治郎がこの場に来た安心感で、ため息を漏らした。
炭「俺の先生は、天狗のお面を被っててな…先生のこの薬はすごくて、すぐに効き目が出るんだ!
よし、できた!」
炭治郎は、潔くんの手当を終える。
炭「どう?痛みが引いたろ?」
「うん!」
炭「…ここで何があったか、はなせるか?」
「…ば、化け物に攫われて…食われそうになった。
そしたら、どこからが別の化け物が来て……殺し合いをし始めた。
誰が俺を、く、食うかって…それで、体から鼓が生えているやつ…あいつが他のやつにやられた時、この鼓を落としたから…
それを拾って叩いたら、部屋が変わって…なんとか今まで…」
炭「……鼓が生えているやつ。あいつか」
『…!炭治郎、見たの?』
炭「ああ。あいつは…稀血、そんなことを言っていたが…」
『……やっぱり』
じゃないと、ここまで強く稀血の匂いが染み付いているはずがない。
「…!そうだ、俺のこと稀血って呼ぶんだ!」
炭「稀血って……」
『稀血は、珍しい血の持ち主だよ。』
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時