拾肆. ページ16
* * *
私が目を覚ましたのは、早朝の4時すぎ。
善逸は当たり前だが、グゥグゥといびきをかいて寝ている。
『……早く、村に戻らなきゃ』
善逸…起こした方がいいかな?
でも、無理に起こすのも…
いや、ここで置いていったら…次会った時に何言われるかわからない。
てか善逸なら、「なんで置いて言ったんだよォぉぉぉぉ!!」って言うに違いない。
『善逸ー!起きて!』
善「うぎゃぁぁあ!ってAちゃんか…驚かさないでよぉ!」
『行くよ』
善「どこに?」
『私は村に帰るけど、あなたは?』
私は荷物をまとめながら尋ねた。
善「俺も連れてって!Aちゃんの村!」
『…はい?』
善「だって怖いじゃん!!また指令来て、1人だったら俺確実に死ぬよ?!
Aちゃん強いじゃん!守って?!」
『そりゃ、私は守るのが仕事だけどさ?!』
ここまで堂々と、男の子が守ってって頼んできたの初めてだよ?!
すんごいびっくりしたよ、今。
善「俺、ほんとに弱いんだよおおおお!」
善逸はひっくり返って泣きじゃくる。
……あなた何歳ですか?一応私より年上だよね?!
『わかった、わかったから落ち着いて?!』
・
・
・
そんなこんなで、私の村まで帰ってきた。
善「うわぁあ…!!ここがAちゃんの村…!もうこれは結婚してくれるよね?!」
『……』
善「あ、無視?!無視なのね?!
俺泣くよ?!」
……そろそろ騒がしいぞ、善逸。
「Aちゃーん!おかえり!!」
「またおはぎ作っといたよ!」
『ただいま、皆!ありがとう!』
私が街に入ると、皆は「安堵」の色を見せた。
「やっぱり、その鈴の音が帰ってくると安心だねぇ」
「この鈴の音が、神楽ちゃんの目印だもんな!」
『ははっ、みんなそう言います』
私は微笑んで返した。
善「神楽ちゃん?」
『私のあだ名みたいなものだよ』
私は善逸にそう教えてから、また村人の対応をした。
「守り神様がいたら、鬼の心配もないね!」
その時、そんな声が聞こえた。
『……はい!もちろん、私がこの村を守ってみせますから安心してください!』
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時