拾参. ページ15
私は一人で騒いでいる善逸を眺めていた。
…なんというか、自分に正直な人だな。
怖い時は怖いって言って、無理な時は無理って言う。
……少しだけ、羨ましいかもしれない。
善「はっ…!Aちゃんが俺を見つめてる!!
結婚してくれるの?!」
『しないよ?馬鹿なの?』
私はニッコリと笑顔でそう言った。
善「なんでだよおおおおお!!」
『いやこっちが叫びたいわ!!』
善逸はグズグズと泣きながら、枕に顔を埋めている。
感情の起伏が大きいなぁ…忙しい子だよ、ほんとに。
善「あ」
『ん?』
善「そういや、さっきAちゃん…鬼に、〈稀血〉とか言われてなかった?」
善逸は、枕から顔を上げて私に尋ねてきた。
……これ、言ったら善逸どう騒ぐかな。
考えるだけで、耳が痛くなりそ…
・
・
・
善「鬼が寄ってくる体質ぅぅう?!」
『違う、体質じゃない。
稀血は、鬼が好む血なの。要はご馳走!おわかり?』
善逸は今にも目ん玉が飛び出しそうなくらい、目を見開いていた。
善「じゃあ、鬼殺隊なんてやってたら…鬼が余計寄って来るんじゃないのぉぉぉお?!」
『うん、まあ…』
実際、「あの時も」私の稀血の匂いに誘われて、村に来た鬼のせいで…
……だめだ、今は思い出しちゃ。
絶対、隙を見せてしまう。
『とにかく、今日はもう寝よ?
この街にはもう鬼はいない。安心して…ねれるよ』
私はそれを言い終わったか、終わらなかったかぐらいで眠りに落ちた。
* * *
善「うわぁぁあ…!!いきなり寝たよ?!この人!」
あんな話聞かされて、1人でよく寝れるね?!ほんとに!!
Aちゃんの顔をチラリと見た。
本物の女の子が、ひとつ屋根の下で寝ている。
善「うん、これはもう結婚してくれるな、きっと」
謎の確信が自分を襲った。
……それにしても、珍しい髪の色だなぁ。
俺は、Aちゃんの不思議な青い髪を見てそう思った。
こんな色、初めて見た。
善「…俺も眠いし、寝よう」
俺は突然の睡魔に襲われ、眠りについた。
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時