132.やり直したい ページ35
母「…イタリアの方で生活しているの。今はそんなに不自由もないわ。」
『…そうですか』
私はずっと微笑みを貼り付けていた。
今、表情を崩す訳にはいかない…そう思った。
普段仕事をしない表情筋を必死に働かせる。
父「Aはどうだ？」
『……私は、孤児院の方の生活も上手く行っていますし、お友達も沢山います。
私も不自由はしておりません』
…途中で宇宙人(仮)になってた……なんてことは言えませんが。
父「本当にすまなかった…お前が小学二年生のとき、突然孤児院に預けて…お前を1人にして…」
母「謝って済む問題じゃないことはわかってる…。だけど、許してほしいの。
本当にごめんなさい」
2人は椅子に座ったまま、正面に座る私に向かって頭を下げた。
『か、顔を上げてください…！
私はお母さん達のことを許すとか…そういう以前に、なにも怒っていませんので…』
父「そうなのか…？」
『は、はい！仕事の事情ならしょうがないことですし』
そんなふうに簡単に割り切れるものでは無い。
だけど…
これ以上、2人に謝ってもらうことはないと思うから。
父「……A、今から言うことは…断ってもらっても構わない」
『…？』
私は首をかしげた。
･
父「…もう一度、私達の娘になってくれないか？」
私はその言葉を聞いて、数秒間呼吸することさえ忘れていた。
母「もう一度…家族としてやり直せないかしら…。」
『え…と、その…考えさせて欲しいです』
私は震えそうになる声をなんとか堪え、そう言った。
母「…そうよね、突然こんなこと…。
勝手なことを言っているのは分かっているの。
だけど…どうしても貴方と暮らしたいの。」
父「今すぐ返事を出さなくてもいい。
だが、覚えておいてくれ…。私達は、いつでもお前を待っているから」
･
･
･
私はどうやって宿舎まで戻ったのだろうか。
…それすらも思い出せない。
ヒロトには1時間程度…と言っていたけど、随分遅くなってしまったみたいだ。
それにしても…もう一度家族としてやり直すなんて…
私にとっては、嬉しいことじゃないのか？
…あれだけ会いたかった両親に再会ができて、もう一度暮らすことが出来るのだ。
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ひかり(プロフ) - 桜さん» どうしましたか？(笑)いえいえです...？ (2019年8月31日 20時) (
レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 吹雪咲彩さん» わかりました！ありがとうございます！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ありがとうこざいます。急ですみません。← (2019年8月31日 19時) (レス) id: 503371ab34 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪咲彩 - ひかりさん» はい、是非！参加申請の仕方は、小説最強イレブン、集めようぜ？と検索をして、作品のURLを参加したい作品アドレスという所に打ち込んだら参加申請出来ますので！因みに、最後に確認をする為、作品のパスワードが必要になります！ (2019年8月31日 11時) (レス) id: 25540ad365 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 吹雪咲彩さん» 基本DFです！参加させて頂いてもよろしいでしょうか？？ (2019年8月30日 18時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2019年8月25日 16時
